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オズのホボ王子

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第五幕その十二

「そうするわ」
「そうするといいですね」
「いいファッションですから」
「そうすべきですね」
「いいものは伝える」
「そうしないと駄目ですね」
「だからね」
 それでというのです。
「私はそうするわ」
「いや、私も思うよ」 
 教授も言ってきました。
「ファッションの研究も学問だけれどね」
「その学問と見てもなの」
「あの組み合わせは興味深いよ」
「そうなのね」
「僕もよかったと思うよ」
 モジャボロも同じ意見でした。
「織田作さんのあのファッションはね」
「モジャボロさんにしてみても」
「僕には似合わないと思うけれど」
 それでもというのです。
「織田作さんの服装はね」
「よかったのね」
「うん、だからね」
 それでというのです。
「織田作さんはお洒落だとね」
「思うのね」
「凄くね」
 そうだというのです。
「いかしていたよ」
「オズの国とは少し違っていても」
「他の国のとは」
「そうよね、しかし」
「しかし?」
「私は似合わなくても」
 王女が思うにです。
「それでも着たいわ」
「王女の場合は」
「振袖、袴にね」
 それに合わせてというのです。
「靴ね」
「女の子のファッションだね」
「それになって」
 そうしてというのです。
「お洒落してみたいわ」
「王女はそうなんだね」
「織田作さん見て思ったわ」
 心から、そうした言葉でした。
「本当にね」
「そうなんだね」
「そしてね」
 王女はさらに言います。
「私もあのファッションをしてみるわ」
「是非だね」
「ええ、機会があれば」 
 その時はというのです。
「そうするわ」
「その機会が来ればいいね」
「そうだね、ではね」
「うん、この大阪から」
「次の場所に行こう」
「そうしましょう」
 笑顔でこうお話してでした。
 皆で大阪から次の場所に向かいました、皆の旅は続きます。 
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