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オズのホボ王子

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第五幕その十一

「そうしてるで、けれど招待してもらったし」
「パーティーにはだね」
「喜んでね」
 そうしてというのです。
「参加させてもらうで」
「僕達の国に来て」
「そうしてな」 
 また王子にお話します。
「そうさせてもらうわ」
「それではね」
「ああ、そういうことでな」
 善哉を食べつつ笑顔でお話しました、そうしてです。
 皆は織田作さんと一緒に善哉を食べてでした、その後で。
 織田作さんとも一時のお別れをしました、するとジョージ達は町の中を歩きながらこんなお話をしました。
「織田作さんの服粋だったね」
「そうだね、マントに着流しって」
「それに帽子ってね」
「和洋折衷っていうのね」
「随分よかったわ」
 こうお話するのでした。
「昔の日本のファッションね」
「そうよね」
「着物にマントと帽子って」
「合わない様で」
「随分よかったよ」
「僕もそう思ったよ」
 王子も同意でした。
「あのね」
「和洋折衷よかったですね」
「あの組み合わせが」
「本当に粋って感じで」
「ダンディズムっていうかそういうのもあって」
「よかったですね」
「あんなファッションもあるんだね」
 王子の口調はしみじみとしたものになっています。
「そうなんだね」
「そうですね」
「あのファッション僕達もしたくなりました」
「和洋折衷ですね」
「日本の服に外国のものを合わせた」
「ああしたものが」
「オズの国でもちょっとないね」
 こうも言う王子でした。
「だから余計に印象的だったよ」
「そういえばね」
 王女も言います。
「日本って振袖に袴と靴も」
「女の人の恰好ですね」
「それにパラソルもあったりしますね」
「あのファッションもありますね」
「日本には」
「そうですよね」
「あれもいいわね、オズの国でも」
 色々な不思議があるこの国の中でもというのです。
「滅多にみたいな」
「ですね、本当に」
「あのファッション魔法みたいですね」
「そこまで凄いです」
「オズの国でもそうはない」
「そこまで」
「全くよ、国に帰ったらお話するわ」
 王女のお国の人達にというのです。 
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