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夢幻水滸伝

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第二百三十九話 真の主力での攻撃その六

「それでもです」
「地下と空から攻めてな」
「正攻法ともなりますと」
「敵さんも防ぎきれんな」
「そうです、それも大軍で以て同時になると」
「尚更やな」
「大軍ならばです」
 敵より数が多いならというのだ。
「こうした攻め方も出来ます」
「色々なやり方でな」
「それだけで利点です」
 大軍であることはというのだ。
「そやさかいです」
「この策を出したな」
「そうです」
「しかもでしね」
 郁も言った、見れば三人で粥を食べている。朝食であるがその粥はよく見れば豚の内臓が入っている。及第粥というものだ。
「三つの攻め方を同時に行えばでし」
「それで、です」
「敵は少ない数でどれにも対さないといけないでし」
「それはもう手が回りません」
「敵をそうさせることも策でしね」
「そうです、ではです」
「地下道は今昼夜兼行でし」
 それで掘っているというのだ。
「だからでしね」
「すぐに掘り終わります、シャベルやツルハシにです」
 そうしたものに加えてというのだ。
「機械もありますので」
「すぐに掘れるでしね」
「そうです、文明の利器を使えば」
 それでというのだ。
「即座にです」
「そうでしね」
「そやから空船の用意もさせてる」
 呉も言った。
「そやな」
「はい、まさに掘り終わればです」
「即座にやな」
「攻めます」 
 そうするというのだ。
「そうしましょう」
「絶対にな、ほなな」
「昼夜兼行で将兵達は交代で休ませ」
 そうしてというのだ。
「掘っていきましょう」
「そうしてこな」
「今は雨ですが」 
 外からその音が聞こえてきている、しかも結構な強さだ。
「それでもです」
「用意はしてくな」
「そうしていきましょう」
 是非にというのだ。
「ここは」
「そうしていこな」
「空船は雨では使えませんが」
「それでもやな」
「堀り終わってです」
 地下道がというのだ。
「そして晴れたなら」
「攻めるな」
「そうしましょう、今は将兵達は濡れないことです」
「それで身体冷やして風邪もひく」
「それで体調を落としてもらっては困ります」 
 それ故にというのだ。
「そうしたこともです」
「配慮してな」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「攻める用意をしていきましょう」
「ほなな」 
 呉は食べつつ頷いた、三人共今は他の将兵達と同じく及第粥を食べて英気を養っていた。そうしてだった。
 天気が晴れたその時に朗報が入った。 
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