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オズのホボ王子

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第四幕その九

「そちらも楽しもうね」
「わかりました」
 五人は笑顔で応えてです、車窓からの風景を楽しみながら熊センターに向かいそうしてなのでした。
 お昼と晩に駅弁を楽しみますが。
「イクラ弁当美味しかったね」
「焼き肉弁当よかったよ」
「蟹弁当最高だったよ」
「鳥飯美味しかったわ」
「私はイカ飯がよかったと思うわ」
 ジョージ達五人は笑顔でお話します、そしてです。
 王女もです、こう言いました。
「私は釜飯がよかったと思うわ」
「あっ、釜飯ですか」
「あれも美味しかったですね」
「何か美味しいものだらけで」
「それで、ですね」
「どれが一番かはですね」
「断言しにくいわね」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「サンドイッチもよかったね」 
 王子はこちらもと言いました。
「日本風のものでなくて」
「何か色々あり過ぎて」
 モジャボロの弟さんも言います。
「どれが一番とは」
「言いにくいね」
「そうだったね」
「食べ過ぎた位で」
「駅弁一つ一つもボリュームがあって」
「それでいて食べやすくて」
「どうもね」
「断言は出来ないかな」
 どの駅弁が最高かはというのです。
「これは」
「そうかも知れないね」
「つまりその人が気に入ったものが一番」
「そうなるかな」
 こうしたお話をしてでした。
 皆はお風呂にも入りました、列車の中には立派なお風呂もあってそちらも楽しめました。そして客室のベッドで寝ました。
 翌朝朝食をルームサービスで食べるとでした。
 一行は熊センターに着きました、するとです。
 ぬいぐるみの熊達が出て来て一行を迎えてきました。
「ようこそ熊センターに」
「用は何かな」
「うん、実はね」
 王子が来た理由をお話します、するとです。
 ぬいぐるみの熊達は成程と頷きました、そこからでした。
 熊のノッコ伍長も頷いてそうして言いました。
「では今から王様のところに案内するよ」
「そうしてくれるかな」
「是非共」
 伍長は王子に答えてでした。
 一行を熊の汪様であるラベンダー熊のところに案内しました、ラベンダー熊は玉座に座ってお話を聞いてです。
 そうしてです、抱っこをしているピンクの子熊に尋ねました。
「どう思うかな」
「是非共受けないとね」
 これがピンクの子熊の返事でした。
「ここは」
「そうしてだね」
「皆でパーティーを楽しみましょう」
 こうラベンダー熊にアドバイスするのでした。
「是非ね」
「それではね」
 ピンクの子熊の言葉に頷いてでした。
 ラベンダー熊は王子にあらためて言いました。 
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