IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
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どうしてこうなった!
前書き
相川清香
15歳、紫色の髪に少し明るめの同色な瞳。
ハンドボール部所属。運動神経はIS学園の平均値より高い。
身長159cm、小柄だが着やせするタイプ。
同じ苗字ということで拓夢との接点をいち早く作った女子。
表情がころころ変わるのが面白いと拓夢に思われている。
元気一発てな具合に活発な少女。
IS学園としては、拓夢に関する最重要接点としてみている。
「「・・・・・・ッ!!」」
「ど、どうしてこうなった・・・」
時、クラス代表決定戦から五日後。
場所、俺の家の俺の部屋。
人、俺の妹と清香
状況、修羅場。
「・・・お兄ちゃん、なんなのこの人?」
「・・・拓夢君、可愛い子は誰なのかなぁ~?」
か、帰りてぇ。今すぐ帰って寝たい。これほどまでにIS学園のマイルームが恋しいと思ったことは無い。おそらくもう二度とないだろう。
土曜日。外出許可を貰って家にかえって来た俺を待っていたのは、何故か俺の自室でにらみ合う妹とクラスメートだった。
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
第21話 どうしてこうなった!
事の始まりは金曜日。俺の部屋で清香に勉強を見てもらっていたときのことだった。
「ね、拓夢君。明日って予定ある?」
「ん~?明日か。・・・明日は家に帰ろうと思ってるけど、どうした?」
「この間の約束。私に一日付き合ってくれるっていうのはどうしたのかな?」
「い、いや覚えてるよ!?なんだその忘れてただろって顔は!」
「じゃー、私も明日ついていっていいかな?」
「いや、明日はジムに顔出すつもりだから一日は付き合えないんだ。だから明後日はどうよ?」
「ん~、じゃあそれで!」
という会話があった。
その日はその後たいして目立った会話も無く。授業終了~。
なんで清香に授業を受けているかって言うと、単純に教えてくれるって言ってくれたからだ。
俺としても行き詰っていたところで、願ったり叶ったりだった。
ISの勉強はただ知識を詰めていくだけじゃ終わらない、理論とか方式とか計算問題も多数あり、なにより必要なのは理解力ってのが気に食わん!
前世と比べてアホな頭になった俺は、とにかく理解力が低い。記憶力はそこそこあると自負できるのだが、それだけといえばそれだけだ。
んで、寝てから土曜日。問題の日だ。というか今日だ。
朝早くから学園をでた俺は、地元のジムに顔を出していた。
「ちぃーっす」
「ん?おおー、久しぶりじゃねえか!みんな!拓夢だ拓夢!!」
「なに!?どこだハーレム野郎!!」
「モテモテ男はどこだーー!!」
「スパーだ!試合だ!ヘッドギアなしで上がってこいや!!」
という具合に歓迎を受けた俺は、問答無用でリングに上がらされる。
こればかりはしょうがない、先輩達からの洗礼というか、まぁ喜びのあわられという感じだ。
「おらおら、はやく上がって来い・・・っぼっこぼこにしてやる!二度と女子に合わせられないような顔にしてやるぜぇえええ!!」
・・・歓迎してくれるんだと、信じたい。
「おねがいしゃーす」
とりあえず言われたとおりにリングに上がる。
ヘッドギアなしだ。ふむふむ。グローブも8オンス。
まさに試合と同じ状況。
そして目の前にはミドル級のムキムキな先輩。背も180cmと大きい。
俺より10cmも大きい先輩に試合形式で戦えなんて無謀だ。
だが、ここで負ければ俺の顔は・・・・・ッ。
カァンッ!!
「おらあああああああああああああああ」
先輩がダッシュでつめてくる。
流石速い!日本ランク2位の実力に偽りなしといったところか!
だが、俺は負けるわけにはいかないんだ!
集中しろ、セシリアと戦ったとき以上に集中しろ!
いくぞ!
「・・・・・・ッッ」
一瞬、先輩の動きがスローになる。
見極めろ、軌道は?手は?足の位置は?目線はどこを向いている?力の入り具合はどうだ?
情報を纏めて察するに狙いは顔面への左、と見せかけたボディブロー!
俺は先輩の誘いに乗った風を装い顔を左に倒す。
案の定、かかった!という表情でニヤつく先輩。甘いんですよ、かかったのは先輩ですから!
「こ、ここだぁ!」
「なにぃ!?」
ドヤ顔でボディブローをしかける先輩。その軌道はしたからの斜めな右フック。被せるためには左足を踏み込んでの左フック!
がんっ!と重い衝撃とともに入るカウンター。モロに顎。ここを揺らされると、人間の構造上脳が揺れることは避けられない。そして立てなくなるのだが、この先輩は鍛えているから起き上がってくる可能性がある。だから・・・。
「もう一発!」
踏み込んだ左足に更に力を込め、ワンツーのリズムで右のストレートを額に決める!
「おぶっ!?」
どさり、と白目を向いた状態で先輩が倒れた。
「おおおおおおおおおおおおおお!!」
「やりやがったぞ拓夢のやつ!」
「長岡さんってミドル級だろ!?Jライト級のアイツに倒せんのかよ!」
「しかもワンパン?いや、左フックからの右のワンツーだ!」
「まてまて、その前にカウンターが・・・」
リングの周りはちょっとしたお祭り騒ぎだ。
みんなが俺の動きはどうやったか、解説しようとやっきになってる。
とりあえず、グローブは外して壁にかけておく。
俺が此処に来たのは会長に会うためなんだからな。
騒ぐみんなの間を抜けて、二階の会長室へ。
「失礼します!」
「おお、拓夢かぁ!久しぶりだな~」
「ご無沙汰してます、会長」
ドアを開けてはいると、初老の男性が。
身長188cm、66歳。今でも現役と呼べるほどの筋肉を持つ超人。それが会長。
名前は岸谷修吾。昔は世界タイトルをとった人間。俺の敬愛する人物だ。
「しっかしお前もやるなぁ!IS学園に入学ったぁモテモテなんじゃないのか!?」
「・・・会長までそれですか」
なんともまぁ、厳しいことで。世間は何も分かってくれない。
会長もまた、茶化す側の人間だ。
そして時間は更に進む。
ジムで昼いっぱい練習をつんだ後、シャワーで汗をながして帰路についた。
今日はスパーが三試合。そのうち一回は竹さんとだ。あの人には俺も勝てない。
あの人マジ超人、パンチかすっただけで脳が揺らされるとか異常だぜ。
んなこと考えて家に着いた。
ドアを開ける。玄関には見慣れぬ靴が一つ。明らかに女物。
この時点で事態の異常性を察知しなければならなかった俺は、だがしかし、妹の友達が来たのかなていどのことで流す。
家に入って、汗で濡れた練習着が入っている鞄その他を洗濯場に放り、パンツ一枚で部屋着を取りにマイルームへ。
鍵をあけるとそこには
「あ、拓夢君おかえ・・・・り?」
「は?」
顔がだんだん真っ赤に染まる俺のクラスメート、相川清香がいて。
「お兄ちゃん、帰って来たんなら言って・・・・よ」
後ろから自称親愛なる妹が登場し。
「拓夢君なんて格好してるの!?っていうかその後ろの子は誰!?」
「お兄ちゃんなにして、ッまさかその人とははは、破廉恥な行為を!?ていうかその人は何!!」
「何ってなに!?貴女こそ、どこの誰なのよ!!」
「ふふん、相手に尋ねる時は自分からって知らないの?私より年上なのに礼儀がなってないのね!」
「なっ!?・・・・た、確かにそうだけど~ッ!」
「ほらほら、名乗りなさいな!この私にねっ!」
ああ、また妹の悪乗りが始まった。というか清香さんや、さっきからお兄ちゃんって言ってるのに気が付いてないのかい?あぁ、頭に血が上っちゃってるんですかそうですか。
とりあえず、収集つけなくちゃなぁ・・・・。
というわけで、話は冒頭に戻るわけな。
にらみ合う二人。板ばさみな俺。何だこの状況。ってかどうして清香がウチに!?
胃がキリキリと痛む中、俺は心のそこから思った。
どうしてこうなった!
後書き
はーい修羅場かいです。
これは放課後その二を書いている時に思いつきました。
ちなみに、清香さんがたくむの家に居る理由は後々。
実際妹のキャラがぶれブレで恐ろしいです。
感想版にてご指摘を受けまして。改稿じゃああああああああああ!!
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