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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその二十一

「やっぱり」
「だからいさんでいってね」
「そんないんねんでも切れますか」
「切ろうと思えば切れるのがいんねんよ」
 こう新一君に答えました。
「だからね」
「僕も出来ますか」
「だから安心してね」
「はい、先輩がそう言われるなら」
「お願いするわね、あと私これから四年間基本大学か詰所にいるから」
「携帯の番号も交換しましたし」
「何かあったらね」
 その時はです。
「すぐに連絡してね」
「そうさせてもらいます」
「宜しくね」
「阿波野君には千里ちゃんが必要だね」
 白石さんは今度は笑って言ってきました。
「これから二人でやっていくんだよ」
「そうしていきます」 
 新一君は一転笑顔になって白石さんに答えました、この表情がすぐに変わるというのもこの子ならではです。
「先輩と」
「同じ奥華だしね」
「これもお引き寄せですね」
「そうだよ、阿波野君は周りに悪い人も多かったけれど」
「いい人もですね」
「多くてね」
 そしてというのです。
「その人達のことを見ていくといいよ」
「お話もして」
「そうするといいよ、仰木さんもだしね」
「そうですね、仰木さんがいてくれるから」
 新一君は自分の布教所の所長さんのお話もしました。
「僕もやっていけますね」
「そうだよ」
「大叔母さんもいますし」
「阿波野君の大叔母さんは凄い人だよ」
 白石さんは新一君に答えました。 
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