オズのホボ王子
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第一章その十
「これは」
「王女はお国では何を飲んでるのかな」
「お酒ね」
「うん、具体的にね」
「シードルかワインよ」
「林檎のお酒もだね」
「やっぱり林檎が一番の名産だから」
それでというのです。
「そちらからもね」
「作るね」
「ええ、そしてね」
それでというのです。
「よく飲んでいるわ」
「そうなんだね」
「ビールもあるけれど私がよく飲むのは」
「そのシードルか」
「ワインなの、けれどビールもね」
「いいね」
「ええ、じゃあこれからはね」
王子と一緒に飲みながら言います。
「ビールもね」
「飲むわ」
「それはいいね」
「美味しいものならね」
「何でもね」
「楽しく口にする」
「それがオズの国だから」
それ故にというのです。
「これからはね」
「ビールも飲むわ」
「よくだね」
「そうしていくわ」
こう言ってでした。
一行はドイツのお料理を食べてビールを飲みました、そうして。
デザートのケーキを食べる時はコーヒーを飲みましたが。
「コーヒーもだね」
「ええ、ドイツのものにしたの」
王女はそのコーヒーを飲みながら王子に答えました、見ればそのコーヒーの上に沢山の生クリームがあります。
「こうしてね」
「そうなんだね」
「こうしたコーヒーも美味しいでしょ」
「そうだね、生クリームの甘さがね」
これがというのです。
「コーヒーを素敵な味にしているね」
「ウィンナーコーヒーですね」
「生クリームがコーヒーの甘さになっていますね」
「ウィンキーなので黄色ですね、クリームが」
「コーヒーも黄色ですし」
「それも面白いですね」
五人もコーヒーを飲みつつお話をします。
「ケーキにもよく合っていますし」
「最高のデザートですね」
「じゃあこのコーヒーを飲んで、ですね」
「最後にしますね」
「このお昼ご飯の」
「そうだね、ケーキとコーヒーを楽しんで」
笑顔で言う王子でした。
「それからね」
「また歩きましょう」
「エメラルドの都に行きましょう」
「楽しく先に進みましょう」
「この度を楽しみましょう」
「そうしていきましょう」
「そうしていこうね、皆で」
王子は五人に笑顔で応えました、そうしてエメラルドの都への旅を楽しむのでした。ただ王子はここから大冒険になることはまだ知りませんでした。
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