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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその十三

「ないけれど」
「そうですか」
「ちょっと人を恨んで嫌い過ぎよ」
「元々こうした癖性分で」
「トラウマとかあるの?」
「ううん、あるからですか」
「そこまでするんじゃないの?」
 トラウマのことは私も聞いています、心に傷を負ってそれで行動に影響が出たりすると聞いています。
「新一君も」
「どうですかね」
「何もなくてそうはならないでしょ」
 このことは誰てもだと思います。人がそうなるにはきっかけがあります。
「そうでしょ」
「それで僕もですか」
「そう、過去に何かあったでしょ」
「別に心当たりはないですけれど」
「そうなの」
「はい、そう聞かれても」
 こう私に言いました。
「別に」
「そうなのね」
「はい、本当に」
「けれどね」
 私としてはです。
「そう思ったわ」
「まあ僕も色々な人に出会ってきてますけれどね」
「嫌な人にかなり会って来たとか言ってたわね」
「そうですね、その親戚とか」
 今徹底的に嫌っているのを見せた人もというのです。
「父方は結構変な親戚多くて」
「その人意外にも」
「はい、色々な人がいまして」
 それでというのです。
「前にお話した親戚とか」
「そのどうしようもないっていう人ね」
「ちなみに今言ってるのはその母親で」
「母子で嫌いなのね」
「そうなんですよ」
「新一君のその全肯定と全否定って親戚の間で出来たのかしら」
「あと学校でも色々ありまして」
「それでなの」
「こうした人間になったのかと」
 こう私に言ってきました。 
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