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八条学園騒動記

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第六百五十四話 マッコリにしてもその九

「それもだ」
「なくなったか」
「そうなった」
「そこもいいな」
「李氏朝鮮の頃の悪習は全て廃止されてな」
 日本はそうしたことにも気を配ったのだ。
「近代国家になった」
「それでどうして怨む」
「訳がわからないよ」 
 タムタムもロミオもマッコリを飲みつつ首を傾げさせた。
「物凄い善政じゃない」
「本当にな」
「どうしようもない李氏朝鮮からそこまでなるなんて」
「かなりのものだが」
「だからそこが問題だ」
 洪童はその二人に話した。
「自分達より格下の日本に併合されたからだ」
「だから怨むのか」
「そうなんだ」
「そうだ、そして自分達は何も出来なかったのにだ」
「日本はそこまでした」
「凄く有能だったからだね」
「腹立たしくてな」
 それが為にというのだ。
「今もだ」
「怨んでいるんだ」
「そうなのか」
「そういうことだ」
 こう二人に話した。
「実はな」
「話はわかった」
 タムタムはここまで聞いてこう言った。
「筋違いの極みだ」
「だから俺はいつも思うんだ」
「日本から離れてか」
「そもそも千年以上前の話だしな」
「連合建国前だな」
「そんな頃のことだしな」
 遥か過去のことでもあるからだというのだ。
「もうな」
「どうでもいいか」
「そう考えてだ」
 そうしてというのだ。
「やっていくべきだ」
「それはそうだな」
 タムタムもその通りだと答えた。
「俺もそう思う」
「他の国から見ればそうだな」
「エウロパとは違う」
 この国が行った帝国主義時代の植民地統治とは、というのだ。
「エウロパはリアルでだ」
「酷かったな」
「破壊と収奪だった」
「そうした統治だったな」
「そうだったからな」
「もっと言えばモンゴルはな」
 高麗時代のこの国から受けた統治はというのだ。
「漫画の最悪の領主が行う」
「そうした統治より酷かったな」
「高い税金どころかな」
「略奪の自由だったな」
「もう奪えるだけ奪う」
 そうしたというのだ。 
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