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八条学園騒動記

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第六百五十四話 マッコリにしてもその八

「かえって国はよくなったしな」
「そうなんだね」
「人口が倍近くに増えてな」
 そうなってというのだ。
「平均寿命も二十年延びた」
「凄い違うだね」
「近代の法律や土地制度が導入されて」
 そうしてだったのだ。
「作物もいいのがどんどん入った」
「それで栽培されたんだ」
「山には木が植えられた」
 六億本植えられたというのだ。
「堤防も橋も道も整って水道も出来た」
「凄い変わっていってるね」
「義務教育も施行された」
 教育制度も整えられたというのだ。
「学校も増えて大学もだ」
「出来たんだ」
「そしてだ」
「国がどんどんよくなったんだね」
「しかも有能ならな」
 優れた人材はというのだ。
「法的には日本人だったからな」
「日本人と同じ様にだね」
「国立大学にも行けた」
 当時は帝国大学といった、日本はソウルにも京城帝国大学をもうけてそうして多くの学生を教えていた。
「陸軍士官学校にも入られた」
「軍人さんにもなれたんだね」
「そして将軍にもなれた」
「それは凄いね」
「当然搾取なぞなかった」
 韓国が言う様なそれはだ。
「両班がした様なことはだ」
「なかったんだね」
「全くな、残酷な刑罰もだ」
「なかったんだ」
「全て廃止されていた」
 そうだったというのだ。
「これがな」
「そのうえで有能だったらだね」
「優れた人材としてな」
「登用されていっていたんだ」
「そうだった」
「李氏朝鮮より遥かにいいな」
 タムタムはここまで聞いて述べた。
「善政だな」
「そうだな」
「大体人口が二倍になったか」
「三十六年の統治でな」
「それが何よりの証拠だな」
「感染症も根絶されていった」
 ペストまであったがだ。
「衛生管理も徹底された」
「そこもいいな」
「当然身分制度は全廃された」
「両班もなくなったか」
「奴隷もいたが」 
 奴婢と呼ばれていた。 
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