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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百十八話 程昱、猫を愛でるのことその四

「備えをする時間ができました」
「そうだな。備えができたことが大きいよな」
 ヘビィ=Dも笑って話す。
「お陰で連中の計略にも対応できるよな」
「火が一番怖いですからね」
 周泰がまた話す。
「それを防げる時ができました」
「それでも油断は禁物だけれどな」
 今言ったのはラッキーだった。
「あの連中はどんなことでもしてくるからな」
「ですがいよいよ痺れを切らしてきます」
 程昱はそう読んでいた。
「私達は彼等の策を常に跳ね返してしかも今仕掛けることはできなくなりましたから」
「気付いていないうちに焦るな」
 ブライアンは冷静に見て述べた。
「アメフトでもそうだ。痺れを切らして仕掛けてきたらな」
「そこが狙い目ですね」
「焦りってのは冷静なプレイをさせないんだよ」
 フットボーラーとしてだ。彼は話す。
「それを敵に見抜かれたら終わりなんだよ」
「そうですね。彼等は冷静でいるつもりですが内心焦りだしています」
 程昱はまた言う。
「おそらく立て直したならすぐに来ます」
「そこを衝くか」
「はい、逆にやり返すべきです」
 ヘビィ=Dにも話す。
「そうしていくべきです」
「わかったぜ。じゃあ俺達はクールにいこうな」
 ラッキーは陽気に述べた。
「美味いものでも食ってな」
「煮豆ですね」
 周泰はラッキーの好物を知っていた。
「それを召し上がられてですね」
「ああ。豆は身体にいいしな」
 ラッキーも周泰のその話に乗る。
「食うか。またな」
「はい。ではお昼に煮豆を作りますので」
「マッシュポテトもですよ」
 程昱は微笑んでブライアンの好物を出した。
「食べましょうね」
「ミルクもあるよな」
 ヘビィ=Dはそれだった。
「まあ毎日骨太はないにしてもな」
「濃い牛乳はありますよ」
 周泰はそれはあると話す。
「この前顔にかかって大変なことになりました」
「牛乳は後で匂うことが困ります」
 程昱も目を困らせて話す。
「何というか独特の匂いですから」
「まあそれはな」
「かからないようにしてな」
 アメリカチームの面々は牛乳についてはこう話す。
「そうすればいいからな」
「用心ってことでな」
「そうですね。お乳を飲むことは」
 周泰はこのこと自体について言及した。
「我が国にはなかったですし」
「だよな。チャイナにはないよな」
「色々食うのに乳製品はないよな」
「昔からな」
「匈奴達は飲みますけれど」
 だがそれでもだった。そうした乳の系統は。
「飲むこともないですし食べません」
「酪や醍醐ですが」
 程昱もその乳製品について話す。
「あれは本当に変わった料理ですし」
「珍味になります」
「ですから我が国では乳製品は一般的な食べ物ではありません」
「珍味の中の珍味です」
「けれど俺達がこっちに来てからな」
「皆飲み食いするようになったよな」
「俺達もそうしてるしな」
 アメリカチームはこう話す。
「これもやっぱりあれか」
「異文化交流か?」
「そうなるのか?」
「そうですね。そうなると思います」
 実際にそうだと答える程昱だった。
 
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