恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第百十七話 社、三姉妹と競うのことその一
第百十七話 社、三姉妹と競うのこと
社はだ。彼等の陣中においてこんなことを言い出した。
「何か打つ手打つ手がしてやられてるけれどな」
「忌々しいことにな」
左慈が実際に忌々しげな口調で返す。
「あの連中も小賢しい」
「それでそろそろと考えています」
于吉は冷静に社に返す。
「戦いを」
「いや、ちょっと待ってくれ」
ここでだ。社はこう切り出した。
「まだそれには早いだろ?」
「早いといいますか」
「ああ。それよりもな」
ここで笑ってだ。彼はこんなことを言った。
「俺も遊びたくなってきたんだよ」
「遊びですか」
「何をする気だ?」
「暫く楽器に触ってなかったからな」
それでだというのである。
「ちょっと派手に演奏してみたくなってな」
「そうか。音楽か」
音楽と聴いてだった。左慈は述べた。
「それであの連中をかき乱すか」
「決戦前に少し戦力を削っておかないか?」
楽しげな笑みのままだ。社は言うのである。
「連中との戦いの前にな」
「そうですね。面白いですね」
于吉は微かに笑って社の言葉に応えた。
「それではです」
「ああ、ちょっとやらせてくれよ」
「はい、どうぞ」
こう話してだった。彼はすぐにだ。シェルミーとクリスに声をかけた。二人も彼の言葉を聞いてだ。
楽しげに笑ってだ。こう話したのだった。
「いいわね。それじゃあね」
「楽しくやろうよ」
これが二人の言葉だった。
「じゃあギターもあるし」
「社のドラムもあるよ」
「ああ、じゃあ三人でやるか」
社はいつもの三人でいこうと思った。ところがここでだ。
バイスとマチュアも来てだ。それで言うのだった。
「私達も入れてくれるかしら」
「同じオロチの誼でね」
「別にいいけれどな」
特に悪くないとだ。社はまずは二人の申し出を受け入れた。
しかしそれと共にだ。彼はこうも言った。
「けれどな」
「私達が楽器を使えるかね」
「そのことよね」
「ああ、そっちは大丈夫か?」
こう二人に尋ねたのである。楽器のことをだ。
「本当にな」
「ダンスじゃ駄目かしら」
「それは」
「ああ、それがあったな」
「そうよ。歌に演奏だけじゃないでしょ」
「その他のものもあるじゃない」
こうだ。二人は楽しげな笑みで社に話すのだった。
「そうでしょ?だからね」
「私達はそれでいきたいんだけれど」
「いいぜ」
社はあらためて笑顔で応えた。
「じゃあ五人でいくか」
「こちらは五人ね」
シェルミーが楽しげに言った。
「何か面白い感じになるわね」
「五人か」
「うん。向こうにもオロチはいるけれどね」
クリスは彼等のことに言及した。
「山崎とレオナだね」
「こちらにはゲーニッツもいるわ」
シェルミーはゲーニッツについて話す。
「とはいってもね」
「私は今回は遠慮させてもらいます」
そのゲーニッツが出て来て笑顔で話す。
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