八条学園騒動記
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第六百五十三話 皇帝と王の違いその十二
「落ち着いてね」
「落ち着くだな」
「そうしてね、客観的にね」
「落ち着くことも客観的ということもない」
洪童は残念そうに話した。
「どちらもな」
「韓国にはなんだ」
「常に感情的でな」
落ち着くどころかというのだ。
「主観的だ」
「客観的な見方はないんだ」
「本当に主観しかない」
「だからだね」
「自分を顧みることもない」
「いざって時に見つめなおすこともだね」
「ない」
こちらもというのだ。
「いつもな」
「それで日本ばかり見て」
「対抗心剥き出しでな」
「何でもやっていってるから」
「何かと間違えてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「今もだね」
「日本を超えるしかない」
韓国にはというのだ。
「もう他にはな」
「ないんだね」
「一切な」
それこそというのだ。
「そうした風だからな」
「洪童としてはだね」
「もう日本から離れるべきだ」
「それで韓国は韓国でね」
「やっていくべきだ、執着するとな」
そうなればというと。
「そればかりになってもう何も見えなくなってだ」
「かえっておかしくなる」
タムタムも述べた。
「そうなるからな」
「そうだな」
「お前の言う通りだ」
「そう言ってくれるか」
「そもそも日本は敵か」
タムタムは洪童に問うた。
「果たして」
「違うな」
「同じ連合の国だな」
「その通りだ」
「確かに連合は各国間で衝突が絶えない」
このことも話した。
「しかしだ」
「それでもだな」
「同じ国の中にある、そして連合の敵は何処か」
「エウロパだな」
「お前も貴族は嫌いだな」
「大嫌いだ」
洪童はマッコリを飲みながら即座に答えた、その即答にこそ彼の貴族に対する感情がありのまま出ていた。
「当然だ」
「そうだな、韓国でもそうだな」
「嫌いな人ばかりだ」
「連合では貴族はそうだな」
「そして韓国も同じだ」
「そういうことだな」
「それでもだ」
貴族そしてエウロパは嫌いだがというのだ。
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