| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百五十三話 皇帝と王の違いその三

「エウロパを意識していても」
「連合がどうかだな」
「そう考えて」
 そうしてというのだ。
「そのうえで政治やってるからね」
「そうして発展していっているな」
「うん、エウロパに対抗はしても」
「何でもかんでもエウロパではどうかじゃないな」
「そうじゃないからね」
 決してとだ、ロミオは話した。
「要はエウロパより遥かに大国である」
「あの国が対抗出来ない位にな」
「そうした国になっていることで」
 このことが重要でというのだ。
「別に何でもかんでもね」
「日本を超えなくてもいいな」
「全くね」 
 それこそというのだ。
「別にいいよ、というか何でも日本が基準って」
「韓国の実情を考えていないな」
「敵を知りだけれど」 
「己も知らないとな」
「韓国にとっていい産業は何か」 
「そのことを考えるべきだな」
「日本のあらゆる産業に進出しても」
 そして日本と張り合ってもというのだ。
「意味ないよ」
「まして日本は得意分野ではいつも圧倒的に強い」
 タムタムも言ってきた。
「それならだ」
「対抗してもだな」
「勝てる国か」
「日本だぞ」
 これが洪童の返答だった。
「だったらな」
「勝てないな」
「得意分野では常に連合トップクラスだ」
「そうだな」
「しかも日本と国力を比べるとな」
「あっちの方が遥かに上だな」
「六倍か」
 少し考えてから答えた。
「それ位はだ」
「開いているな」
「六倍の相手にだ」
「その得意分野で向かってもな」
「無駄に力を使ってな」
 そうなってというのだ。
「そのうえでな」
「負けるな」
「得意分野では無類の強さを発揮してだ」
「六倍もの国力差があるとな」
「勝てる方が凄い」
「それもあらゆる分野でだな」
「そういうのを見ていてな」
 洪童はウイスキーを飲みつつ話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧