八条学園騒動記
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第六百五十三話 皇帝と王の違いその二
「ずっとだ」
「王室で日王か」
「そう呼んでるんだ、けれど俺はな」
「認めているんだな」
「一々日本ばかり見てな」
そうしてというのだ。
「考えて動いても意味がないからな」
「自分達に何が大事で何をすべきか、か」
「そのことを考えてな」
そうしてというのだ。
「やっていかないと駄目だろ」
「正しい考え方だな」
タムタムは洪童のその考えに太鼓判を押した。
「まさに」
「そう言ってくれるか」
「他の国はそうしているしな」
「それが普通だよな」
「韓国は日本しか見ていないな」
「何でも基準は日本でな」
この国でというのだ。
「国家戦略も政策も産業も文化もな」
「あらゆるものがだな」
「何もかもがな」
「日本がどうかで」
それでというのだ。
「全部な」
「日本を超えるか」
「自分達はこうで」
あらゆるものでというのだ。
「そして日本ではどうか」
「日本の方がいいとか」
「そしてその場合が異常に多いけれどな」
「そして日本に勝とうと思ってか」
「そのことに必死になるんだ」
「本当に全部日本が基準だな」
「韓国に何が大事か何が必要か何をすべきか」
そうしたことはというのだ。
「まず考えないな」
「あのさ、ずっと思ってるけれど」
マルコは洪童からマッコリを受け取ってそれを飲みつつ話した、白く濁った酒は実に甘く口ざわりがいい。
「日本は日本でね」
「韓国は韓国だな」
「同じ国じゃないよ」
「違う国だな」
「だからね」
それが為にというのだ。
「同じことしてもね」
「同じ分野で頑張ってもな」
「よくないよ」
「必要なことに力を入れるべきだな」
「韓国のね」
「それを見極めてな」
「結局日本は他の国だから」
韓国がどれだけ意識してもというのだ。
「もうこのことはね」
「絶対の事実だな」
「そうだよ、だから日本ではどうかじゃなくて」
「韓国がどうかだな」
「連合だってね」
自分達の国全体を見て話した。
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