| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十九話 先輩達と会ってもその一

               第六十九話  先輩達と会っても
 私と新一君は参拝を終えてから詰所に戻る道を歩いていきました、帰り道も商店街の方を歩いていきましたが。
 その途中のたこ焼き屋さんで、でした。
「あっ、先輩がおられるわ」
「あの先輩さんですか?」
「違うわ、長池先輩以外にもね」 
 この人には同じお部屋で本当によくしてもらいました。
「けれど他の人にもね」
「色々よくしてもらったんですか」
「そうなの、その人達がおられるわ」
 こう言ってでした。
 私はたこ焼き屋さんのお店の中にいる先輩達に声をかけました。
「お久しぶりです」
「あっ、ちっち」
「ちっちじゃない」
 高井先輩と佐野先輩です、お二人は私服でおられて私が声をかけますとすぐに笑顔を向けてくれました。
「久しぶりね」
「今日入学式だったのよね」
「これで大学も一緒よね」
「あらためて宜しくね」
「若しかして」 
 ここで新一君が言ってきました。
「この人達ってあの先輩のお友達ですか?」
「長池先輩の?そうよ」
 私はすぐに答えましたがこれが間違いでした、新一君は一瞬で表情を変えてそのうえで高井先輩と佐野先輩に言いました。
「貴女達が校門で待ち伏せして聞こえる様に悪口言ったりして振った人に酷いことした最低の人達ですね」
「ちょっと、何言ってるのよ」
 私は新一君に驚いて言いました。
「何でそんなお話するのよ」
「だってこの人達ですよね」
 お二人を指差して私に言ってきました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧