八条学園騒動記
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第六百五十二話 打ち上げの時にその十一
「だから余計にだ」
「日本市民から敬愛されてるんだね」
「それでいて雅でな」
「気品があるね」
「そこもいい、尚且つ歴史もある」
「歴史凄いね」
ロミオは皇室の歴史まで話がいくと唸った。
「本当に」
「そうだな、四千年だからな」
「皇紀っていうのだとね」
「実際は皇紀は最初の頃一年でなかったともいうが」
こうした説もこの時代では存在している。
「半年程度だったとかな」
「皇紀の一年がだね」
「もっと短かったかも知れない」
「その辺りはわからないね」
「だからもっと短いかも知れない」
四千年といってもというのだ。
「この辺りは俺もわからないがな」
「まあそうかも知れないだね」
「そうだ、しかしな」
それでもとだ、タムタムはさらに話した。
「そのことを抜いても普通に三千年かそれ位の歴史だ」
「やっぱり長いね」
「西暦三世紀頃にはな」
この頃にはというのだ。
「存在していたからな」
「凄い歴史だね」
「そして日本の歴史と共にな」
「存在していたね」
「あの皇室はな」
「歴史が違うね」
「連合よりずっと古いんだ」
その歴史はというのだ。
「まさに万世一系だ」
「一回も途絶えたことなくてね」
「今も続いているんだからな」
「存在が違うね」
「そうだな、そう思うとな」
タムタムはさらに話した。
「下手な贈りものもな」
「出来ないね」
「献上するにしてもな」
「食べものでもね」
「滅多なものじゃなくてな」
「上等の中の上等でないとね」
「駄目だろうな、だからウォッシュチーズを贈るにも」
今の話の主題であるこの匂いが極めて強いそれもというのだ。
「滅多なものはな」
「贈れないね」
「変なものを贈ったらな」
その時はどうなるかとだ、タムタムはピーナッツを口の中に入れて齧り食感と味を楽しみつつ述べた。
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