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夢幻水滸伝

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第二百三十二話 傭兵隊長からその八

「厄介なことになる場所や難しい場所はな」
「入らない」
「そうしますか」
「統一しても」
「そうするで」
 あくまで今はウイグルであり今後もそうしていくと言うのだった。
「他と揉めることはな」
「しない」
「出来る限りですね」
「そして無理もしないですね」
「そちらも」
「無理をする時はあっても」
 それでもというのだ。
「せんでええ時はせん」
「そうしていきますね」
「ではそうしてことを進め」
「そしてウイグルを統一し」
「それからもですね」
「そうして治めてくで」
 こう言ってだった。
 金は政を進めていった、鉄道を使うと軍の補給や輸送だけでなく産業についても大いに貢献してだった。
 彼の産業は大いに発展した、鉱物資源も街に迅速かつ大量に運搬しまた線路を敷く労働者の雇用も確保していたからだ。
 ウイグルで最も豊かな勢力になった、すると。
「他の勢力がです」
「使者を送るより先に入りたいと言ってきていますね」
「そして我が勢力は日増しに大きくなっています」
「豊かにもなっています」
「ええ感じになってきたな、しかも労働条件を考慮してるからな」
 金自身も周りに述べた。
「働きたいっていうモンも増えてきてる」
「他の勢力から来てまで」
「出稼ぎの様にしていますね」
「我々は最早領土の面積でも豊かさでもウイグル一です」
「軍事力もそうなっています」
「そやな、鉄道を振興させて」
 そうしてというのだ。
「それが大きかったな」
「馬や駱駝もいいですが」
「兎角鉄道が大きいですね」
「人もものも迅速にかつ多く運べて」
「かつ雇用にもなっていますし」
「線路だけやなくて車両や駅も造る」
 鉄道を敷いてというのだ。
「そして駅員や車掌も必要になるからな」
「雇用にもつながっています」
「車掌は流石にその技術を持っている者に限られますが」
「それでも雇用につながり」
「そこから金も動いていますので」
「経済はよおなってる、好物資源もな」
 この世界のウイグルは星の者達が起きた時の世界のそれ以上に資源が豊富であるがその資源をというのだ。
「迅速にかつ大量にや」
「工場に送ってです」
「そして工業の発展につながっています」
「他の勢力よりも遥かに」
「そうなっています」
「一旦はじめるとどんどんわかってきてな」
 金にしても鉄道の運用の仕方がというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「この様にですね」
「勢力が発展している」
「左様ですね」
「その通りや、戦の時も」
 どうしても降らない勢力が存在し彼等と戦う時もというのだ。
「鉄道のお陰でな」
「大軍をすぐに移動させられていますね」
「物資も含めて」
「それで極めて有利に戦えています」
「ウイグルの他の勢力は鉄道を敷いていないので」
「相手が持ってないもんを縦横に使う」
 そうすればというのだ。 
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