八条学園騒動記
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第六百五十二話 打ち上げの時にその六
「うちの学園は半分日本人だがな」
「日本人はね」
「ウォッシュチーズはあまり食べないな」
「そうだよね、納豆とか食べても」
「納豆の匂いも凄いがな」
「そちらは食べても」
それでもというのだ。
「ウォっシュチーズは匂いがきついって言って」
「食わないな」
「美味しいのに。それに」
ロミオはさらに言った。
「納豆だってね」
「凄い匂いだな」
「物凄いのに」
それでもというのだ。
「それがね」
「日本人はウォッシュチーズはな」
「苦手なんだよね」
「訳がわからないな」
「身体にもいいのにね」
言いながらそのウォッシュチーズをさらに食べていく、そしてだった。
ブランデーを飲んでだ、また言った。
「お酒にもこんなに合うのに」
「最高だな」
「そうそう、ピョートル大帝も好きだったっていうし」
「ウォッシュチーズはな」
「僕は嫌いだけれどナポレオンもね」
「俺も嫌いだぞ」
ナポレオンと聞いてだ、タムタムはロミオに返した。
「あいつは」
「エウロパの人間でね」
「あの国の英雄の一人だからな」
「フランスのね」
「だからな」
それでというのだ。
「嫌いだがな」
「まあこれは連合だとね」
「エウロパの何もかもが嫌いだからな」
「それじゃあね」
「本当にな」
まさにというのだ。
「ナポレオンだって嫌いだ」
「そうだね」
「しかしあいつもか」
「ウォッシュチーズ好きだったらしいよ」
「そうなんだな」
「そう思うと結構歴史あるよね」
ウォッシュチーズにもというのだ。
「これが」
「そうだな、しかし日本人はな」
「このチーズは苦手だね」
「ただ世界各国から日本の皇室には献上品があって」
人類最長の歴史を持つ君主家であり皇室であられるからだ、連合随一の権威であり献上する者も多いのだ。
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