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八条学園騒動記

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第六百五十二話 打ち上げの時にその五

「俺達もチーズを食うか」
「いいね」
 ロミオは笑顔で応えた。
「美味しいしお酒にも合うし」
「ウイスキーにもな」
「そしてブランデーにもね」
「合うからね」
「食うか」
「ピーナッツはそのままで」 
 見れば量は結構ある。
「そうしてね」
「そちらもな」
「食べようね」
「そうしような」
 こう話してだった。
 二人はチーズも食べはじめた、するとロミオはこう言った。
「匂いがきついね」
「ウォッシュチーズだからな」
「ああ、それでだね」
「ウォッシュチーズだとな」
 このチーズならというのだ。
「匂いはな」
「凄いね」
「そうだな、このチーズは」
「ブルーチーズも結構だけれど」 
 匂いがきついというのだ。
「しかしな」
「ウォッシュチーズだとね」
「もっときつくてな」
「実際に今も凄いからね」
「お前も言うな」
「うん、けれど臭いチーズ程」
 ロミオは笑って話した。
「美味しいね」
「何故かな」
 タムタムも笑って応えた。
「そうだな」
「普通のチーズも美味しいけれどね」
「スーパーで沢山売ってるな」
「メーカーの大量生産のね」
「スライスチーズとかもな」
「いいけれど」
 それでもというのだ。
「こうしたウォッシュチーズもね」
「よくてな」
「しかも匂いがきついと」
 事実ロミオはかなりの匂いを感じている、そうしながらその匂いも楽しみながら食べているのである。
「きついだけね」
「美味いな」
「不思議とね」
「ブルーチーズもいいがな」
「こうしたウォッシュチーズもよくてね」
「そしてウォッシュチーズならな」
「臭い程美味いな」
 タムタムも食べつつ述べた。
「不思議なことにな」
「うん、ただね」
「ただ。どうした」
「こうしたチーズって日本人はあまり食べないね」
 今自分達がいる国の面々はというのだ。
「普通のチーズは好きでも」
「そういえばそうだな」
 タムタムも言われて気付いた。 
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