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夢幻水滸伝

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第二百三十二話 傭兵隊長からその三

 それを見て市長は依頼を終えた金に市庁で話した。
「流石です」
「そう言ってくれて何よりや」
「このことは市民も見ていまして」
 それでというのだ。
「貴方に是非この街を、そして周囲の街や村も」
「治めて欲しいとか」
「声が上がっています」
「それを断るとやな」
「これは私の考えですが」
 市長はこう前置きして金に話した。
「やはり星の方として」
「よおないな」
「はい」
 そうだと答えた。
「ここは」
「ほな」
「受けて下さいますね」
「そうさせてもらうで」
「ではお願いします」
「この街だけやないか」
「周りの街や村にも金様のご活躍の話は届いていますので」
 だからだというのだ。
「ここはです」
「それやと」
「宜しくお願いします」 
「そこまで言われたら引き受けんわけにはいかん」
 金はこう言ってだった。
 烏魯木斉とその周辺の棟梁となった、そうして統治をはじめたが率いていた傭兵達は編成した軍隊や警察に加え。
 まずは治安を徹底させ娯楽産業を統治の下に置きつつ盛んにさせた、そして今は闘技場の責任者になっている親父に話した。
「闘技場もな」
「政の下に置きましたね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「裏の世界の連中の儲けにせんでな」
「そうしてですね」
「政府の収入源の一つにする」
「そうして政に使いますね」
「そうするんや」
「左様ですね」
「そや、あと闘技場の安全はな」
「向上させましたね」
「闘技場で闘っても」
 それでもというのだ。
「安全は保障する」
「それが大事ですね」
「そや、それで闘技場だけやなくて」
 金はさらに話した。
「競馬、花札、そういった博打に」
「他にですね」
「風俗それでダンスのな」
 このことはダンサーという自身の職業から話した。
「それもな」
「行わせていますが」
「劇場もや、そして映画館もな」
 こちらもというのだ。
「もうけた」
「それを全て政府が運営して」
「収入にしてな」
「内政に使い」
「どんどん豊かにしてくで」
「それでは」
「それでや」 
 金は親父にさらに話した。
「軍隊も充実させて」
「他の勢力を攻めていきますが」
「必要ならな、ただな」
「戦よりもですね」
「やっぱりな」 
 何といってもというのだ。 
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