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おぢばにおかえり

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第六十八話 入学式その二十四

「僕は」
「本当に新一君の好き嫌いは激しいわね」
 つくづく思いました。
「嫌いな相手は徹底的ね」
「だから出来るだけ嫌いな相手を作らない様にしています」
「それはいいことね」
「そうですよね」
「新一君顔にも出るしね」
 それもかなりです。
「気をつけてね」
「そうですよね」
「ええ、ただ自分で気付いていることはね」
 このことについても言いました。
「それはいいことよ」
「因縁を自覚出来るからですね」
「ええ、そうよ」
「そのことはですか」
「いいことだから」
「それだけでも違うんですね」
「そうよ、じゃあそろそろ商店街出るし」 
 左手に天理教の本が沢山売られている本屋さんがあります、もうそこまでくると商店街は終わりです。
「それじゃあね」
「商店街出たら神殿ですから」
「一緒に参拝しましょう」
「そうさせてもらいますね」
「ええ、参拝は南の礼拝堂でしましょう」
「商店街からだと西が一番近いですよ」
「新一君は西の礼拝堂について言ったからよ」
 私は新一君に少しむっとして言いました。
「だからよ」
「ああ、あのことですね」
「長池先輩がされたことで先輩に言ったでしょ」
「絶対に許されないことだって」
「ええ、そのことがあるからよ」
「それはあの人が悪いんですよ」
 またこう言いました。 
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