| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十八話 入学式その二十

「そうした人?」
「他にもいまして」
「それで言うのね」
「そうなんです、親戚もそうで何よりも僕が」 
 新一君もというのです。
「こうした性格ですし」
「やっぱり自覚しているのね」
「こうした性格のことは」
「自覚していたらね」
 それならです。
「かなり違うわ」
「いんねんを切ることについてもですね」
「ええ、だからね」
 新一君にさらに言いました。
「これからね」
「どうするかですね」
「そう、その好き嫌いの強過ぎることは難しいにしても」
 新一君のとても困ったことです。
「それでもね」
「他のことはですか」
「まだ何とかなりやすいみたいだから」
 私が思うにです。
「だからね」
「なおしていくことですね」
「そうしていってね」
「そうさせてもらいます」
「そして最後にその好き嫌いをね」
「なおすことですね」
「それはもう魂と代々のいんねんだから」
 両方だと思います、私としては。
「それだけ強いと」
「母方の祖母が物凄くとんでもない人で」
「嫌いって言ってたわね」
「はっきり言って生きていて害にしかならない」
「親戚しかも実のお祖母さんに言う言葉じゃないわね」
 親子仲の悪い人はいてもここまで酷いことを言う人は私はあまり知らないです、この辺りが新一君だと思いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧