夢幻水滸伝
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第二百三十話 西方にてその十二
「しかも潔かったしな」
「敗北を認めた」
「それもな、そやからな」
「私をですか」
「迎えたい、ええか」
「では」
「そういうことでな、後は宜しく頼むで」
「ご期待に添います」
領主、市長となった彼は確かな声で応えた。そうして長安や咸陽の市長達と共に省の政の柱として治めることになった。
その政を進めつつだ、曹は長安の政庁で役人達に述べた。
「後は甘粛省をな」
「統一ですね」
「そうされますね」
「これからは」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「青梅省やウイグルにもな」
「進出しますか」
「そうしていきますか」
「今後は」
「そうしてくで」
役人達に話した。
「これからは」
「まずは西ですか」
「西方を統一しますか」
「中国のそちらを」
「そうしますか」
「ああ、それで甘粛省のな」
この省のことをあらためて話した。
「統一やが」
「蘭州までは勢力圏に収めました」
「そして東北部も」
「そうなるとですね」
「後はどう進むか」
「それが大事ですね」
「四川省との境まで進めて」
甘粛省における勢力拡大をというのだ。
「そしてな」
「それからですね」
「さら勢力を拡大させますね」
「そうしますね」
「そや、四川省との境まで手中に収め」
そうしてというのだ。
「それからは敦煌や陽関までや」
「そこまで進みますか」
「西に」
「そうしますか」
「武威の市長はこちらに自分から入ると言ってきた」
西域への入り口になる街を治める者はというのだ。
「それやとな」
「それからですね」
「さらに西に進みますね」
「そうしますね」
「長城を伝って」
この世界にもあるこの城をというのだ、ただしこの世界では中国の大地は特に北の遊牧民に悩まされてはいない。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「さらに先に進み」
「そのうえで、ですね」
「敦煌まで進みますね」
「そして甘粛省を統一するで」
そうするというのだ。
「ええな」
「わかりました、ではです」
「まずは四川省との境まで勢力を拡大させましょう」
「それが終わってからです」
「西ですね」
「長い距離やが」
敦煌等までにはというのだ。
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