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夢幻水滸伝

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第二百二十九話 蘭州攻略その十

「そうするわ」
「ほなそうして」
「一緒にやってくわ」
「わらわもそれでええと思う」
「よし、ほなな」
 羅は碧と話してだった。
 乗っている麒麟をすっと前に出した、そうしてだった。
 三人に自ら投降ではなく仲間にならないかと誘いをかけた、それを受けて曹は莫と金に顔を向けて尋ねた。
「どないする」
「はい、ええ条件ですね」
「降伏を言われると思いましたが」
 二人は曹に意外だという顔で答えた。
「しかしです」
「話もしようと言ってますし」
「羅さんは起きた世界では真面目で誠実ですし」
「それでいて豪快です」
「そしてこっちの世界でもその様で」
「善政を敷いて民も兵も大事にしてます」
 二人は曹に羅のことを話した。
「そやからです」
「まずはお話をしましょう」
「そして条件によってです」
「決めましょう」
「よし、まずは停戦して話をしよか」
 曹は二人の言葉に頷いた、そうしてだった。
 停戦の後で羅達と会談の場を持った、戦場でそのまま話した。碧達雇われている五人の星の者達は加わらず羅は残、屈、陳を連れてだった。
 自ら敵陣に入りそこで曹、莫、金と会った。そうしてこれからは共にこの世界を救っていかないかと話した。
 そしてだ、こうも言った。
「民と領土を収めて兵もな」
「そのままですか」
「迎え入れたい、自分等もな」
 曹にい対して話した。
「そう考えてるがどや」
「ほな僕達は実際に」
「昨日の敵は今日の友でな」
 それでというのだ。
「どないや」
「お話の通りですね」
「それであかんかったらまた戦となるが」
「いえ、民も領土も兵も大事にしてくれるなら」
 それならとだ、曹は羅に答えた。
「是非です」
「入ってくれるか」
「僕達に異論はありません、ほなこれからは」
「一緒にな」
「この世界を救っていきましょう」
「そういうことでな」
 話はすぐに収まった、こうしてだった。
 羅は中国北部の西方を完全に掌握した、三人の星の者達も迎え入れ彼は淮水の北において圧倒的な勢力となった。
 それを受けて北京に軍を返したが。
 北京に着くとだった、碧が笑顔で言ってきた。
「ほなこれでじゃ」
「ああ、戦が終わったからな」
「これで契約は終わりじゃな」
「何かとおおきにな」
「また機会があればのう」
「一緒にやっていこうな」
「うむ、これでお別れじゃ」
 笑顔で言ってだった。
 碧は別れた、そして瑠璃子達四人も羅達に別れを告げた。
「ほなうち等もこれで」
「契約終わりましたさかい」
「また今度っていうことね」
「お会いした時はお願いします」
「ああ、怠け者やがようやってくれた」
 羅は四人にも声をかけた。 
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