夢幻水滸伝
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第二百二十九話 蘭州攻略その六
「ええな」
「わかりました」
「ではこれよりですね」
「全力で戦いますね」
「そうしますね」
「そうするで」
羅はここで敵の布陣を確認した、見ればそれは魚鱗陣でありそこに突撃を考えているものを見た。それでだった。
自身は中央に置き槍兵に銃兵や術兵を置いた、そうしてだった。
「砲兵は、ですか」
「そや、右に置いてな」
陳に対して話した。
「中央で防ぐ間にな」
「敵をそこから撃ちますか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「左に騎兵を置くが」
「一撃を浴びせますね」
残が言ってきた。
「そうしますね」
「そや、敵は突撃してくる」
その魚鱗陣を見ての言葉だ。
「それやとな」
「その突撃を防ぐのですね」
「そや」
その様にするというのだ。
「それで槍兵や銃兵を多く置いてな」
「突撃を止めますか」
「そうする、ええな」
「わかりました、そして羅さんご自身がですね」
「中央の采配を執る」
「そうされますね」
「それで防ぐ、自分等三人は右におってな」
そうしてというのだ。
「砲撃を頼むで」
「わかりました」
今度は屈が答えた。
「そうしましょう」
「ほなな、それで左は」
騎兵である彼等はというのだ。
「碧ちゃんとや」
「わかったけえ」
「自分等四人や」
由香達を見て言った。
「宜しく頼むで」
「やらせてもらいます」
「騎兵率いて戦います」
「ほな中央はお願いします」
「そっちは」
「ああ、絶対に防ぐ」
敵の突撃をというのだ。
「そうするで」
「ではこれよりのう」
「戦うで」
碧にも話した、そうしてだった。
敵に対して布陣を整えた、そして敵を待つと。
敵は騎兵を前に出して全軍で突っ込んできた、麒麟はそれを見て冷静な顔になって自分に乗る主に話した。
「ではですね」
「間合いに入ればな」
「一斉攻撃ですね」
「銃と術のな、三段でや」
「攻めますね」
「それでも敵は来る、そしてな」
羅はその敵の先頭を見た、そこには曹と莫そして金がいる。三人共馬に乗り自ら兵を率いて陣頭にいる。
「あの三人はな」
「主殿がですね」
「引き受ける、星のモン三人でもな」
「引き受けられますね」
「そうする、三人相手は強いが」
それでもというのだ。
「戦う」
「そうされて」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
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