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麗しのヴァンパイア

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第四百二十二話

                第四百二十二話  食事を待つ間は
 カーミラは朝型の者から見て朝食になる食事を終えてからはランチの時間までは散歩をした、そのうえで言った。
「こうして身体も動かすと」
「吸血鬼でもですね」
「気分がよくなり」
「そうしてですね」
「お食事も楽しくなりますね」
「だから毎日散歩をしているのよ」 
 それも何時間もかけてというのだ。
「私は雨でも平気だし」
「左様ですね」
「よく吸血鬼は水が苦手といいますが」
「ご主人様は違います」
「むしろお好きですね」
「お湯もね。だからお風呂もよ」
 こちらもというのだ。
「毎日入っているわ」
「そうした生活も楽しまれていますね」
「ではお散歩の間にです」
「ランチの用意が出来ましたし」
「それではですね」
「これより」
「頂くわ」
 そのランチをというのだ。
「そしてランチの後はね」
「それからはですね」
「今度はお散歩以外のことを楽しまれますね」
「そうされますね」
「そうするわ、今日は日本を楽しんでいるから」 
 その料理と酒をというのだ。
「落語や歌舞伎を観ようかしら」
「そうされますか」
「では映像の用意もします」
「そちらで宜しいですね」
「お願いするわ、どちらもDVDがあるから」
 それでというのだ。
「大画面でね」
「楽しまれますね」
「ディナーまでの間は」
「そうされますね」
「ええ、そしておやつは」
 カーミラはそちらの話もした。
「お茶と羊羹をお願いするわ」
「畏まりました」
「ではそちらの用意もします」
「では今よりランチをお出しします」
「そうします」
「お願いするわね」
 カーミラはこの時も微笑んで応えた、そうしてだった。
 ランチを楽しむ為にテーブルに着いた、散歩の後はそちらを楽しむのだった。


第四百二十二話   完


                  2021・11・18 
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