仮面ライダーセイバー 信じた方へ
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第十八章
「遂に来たか」
「スサノオだな」
「その通りだよ」
三体のライダーを合わせた姿のライダーはセイバーの問いにその通りだと答えた。
「まさにな」
「やはりそうか、それならだ」
「私と戦うな」
「そうしてやる、人間の力を見せてやる」
「そうしてもらいたい、私はその為に君達と戦っているのだからな」
異形のライダー、スサノオはセイバーと向かい合った。そのうえで悠然と剣を手にした。剣もまた三体のライダー達のそれを合わせたものだった。
「無論君が拒むならいいが」
「俺は戦いは好きじゃない、けれど意地がある」
セイバーは自分と向かい合ったスサノオに答えた。
「そしてこれも物語だ」
「君達人間と神である私がな」
「それなら決めてやる」
「その結末はか」
「俺達がそうしてやる、だからあんたとも戦う」
「そして結末を決めるのだな」
「そうしてやる、神であるあんたに勝つ」
こう言ってだった。
セイバーはここでさらに変身した、ワンダーライドブックを出しそれでワンダーオールマイティ彼の最強形態になったのだった。
「烈火全抜刀!A NEW STORY IS BORN! WONDER!WONDER! WONDER ALL ALL ALL ALWIGHTY!」
機械音と共にその姿になった、そうして剣を構えてスサノオに突き進んだ。
「行くぞ!」
「でははじめよう」
スサノオは悠然として応え彼も剣を構えた、そうしてセイバーを迎え撃ち彼と剣を交え激しい剣撃を繰り出す一騎打ちに入った。
サーベラとデイアゴ、最光とレジエルの戦いは続いていた、デイアゴもレジエルも流石に強く二人は苦戦していた。
その中でサーベラはデイアゴの一撃を受け動きを止めた、そしてそのダメージで危うく左膝を付きそうになった。
だがここで踏ん張り姿勢を立て直した、最光はそれを見て彼女に言った。
「大丈夫だな」
「私も剣士です」
サーベラは前を見据えて最光に応えた。
「この程度で倒れる筈がありません」
「その通りだな、だが体力は残り少ないな」
「はい」
サーベラはこのことを否定しなかった。
「残念ですがその通りです」
「俺も同じだ、だからだ」
「次の一撃で、ですね」
「それぞれの相手を倒すぞ」
「そうですね、お互い満身創痍です」
サーベラも最光もだった、二人共全身が汚れ傷だらけだった。しかも立ってはいるが限界が近いのは明らかだった。
「これ以上戦うことは難しいです」
「そして相手もだ」
「私達との戦いでかなり傷付いています」
「渾身の一撃で倒せる」
「そうですね、では」
「やるぞ」
「はい、そして他の剣士達の救援に向かいましょう」
サーベラは最光の言葉に頷いた、そうしてだった。
構えを取った、その横で最光もそうし。
レイピアを自身の胸めがけて突き出してきたデイアゴのそのレイピアの切っ先に自身の剣の突きをぶつけた、すると。
デイアゴのレイピアは砕けた、そこでサーベラは渾身の突きを流星の如く繰り出した。
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