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夢幻水滸伝

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第二百二十七話 内モンゴルを手に入れその一

               第二百二十七話  内モンゴルを手に入れ
 羅は内モンゴルに仲間達それに五十万の軍勢と共に入った、そこは街や村はあるが極めてまばらで。
 砂漠も広がっていた、彼はその中を進んでいったが。
 砂漠についてはだ、彼は仲間達に本陣で話した。
「街や村がないとな」
「砂漠等はですね」
「別に入らんでええ」
「そのまま通過しますか」
「あくまで民や農地や資源を手に入れることが目的な」
「そうして勢力を拡大し」
「国土もやけどな」
 それでもというのだ。
「平原はモンゴルのもんやし」
「ゴビ砂漠もですね」
「あそこはどうでもええ」
 この砂漠はというのだ。
「あそこもナツァグドルジの勢力圏や」
「草原と同じで」
「無視してええ、民がおる場所を掌握していき」
 そしてというのだ。
「銀川を目指すで」
「あの街をですか」
「そや、そこからや」
 銀川からというのだ。
「蘭州を目指す」
「長安ではないですね」
「あそこが西の拠点やが」
 それでもというのだ。
「あそこを最初に攻めずにな」
「後ろの蘭州ですか」
「あそこを掌握すれば長安を孤立させられるな」
「そうですね」
 今度は陳が応えた。
「蘭州は交通の要衝です」
「西域のな」
「あそこを抑えれば」
「長安を孤立させられてな」
「そして西にも進めます」
「蘭州を都にしてる甘粛省を掌握出来て」
 羅は陳に話した。
「そしてな」
「青海省、ウイグルの方にも」
「進める、そうなればな」
「西を追い詰められます」
「そやからまずは銀川を目指し」
 そうしてというのだ。
「そこからな」
「蘭州ですね」
「そうなれば西もな」
 彼等もというのだ。
「蘭州の方に戦力を集結させる」
「そうしてですね」
「そこでな」
「銀川から蘭州に向かい」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「敵軍と戦うで」
「そうしますね」
「それで出来たらな」
 羅はこうも言った。
「その一戦でな」
「戦を終わらせたいのう」
 ここで言ったのは碧だった、馬に乗っているがホビットなので乗っている馬は小さい。黒いまるで道産子の様な馬だ。
「そうじゃのう」
「戦は避けられんにしてもな」
「長く戦うのはよおないわ」
「そやからな」
 そう考えるからだとだ、羅は碧に答えた。
「出来るだけな」
「一戦で終わらせたい、戦は」
「戦が長引けば民に迷惑もかかる」
「どうしてもな」
「街や田畑は荒れて商いも畑仕事も出来ん」
「人の行き来も難しくなってな」
「税も重くなる」
 そうもなるというのだ。 
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