夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百二十六話 これより西へその十四
「万が一に備えるのも政や」
「そやからな」
「国境も固めて」
守り、それをというのだ。
「備えていこうな」
「そうすべきやな」
「守りを固めたうえで勢力を拡大する」
屈もここで言った。
「それはまさにです」
「政の基本やな」
「はい、それが出来てこそ」
まさにとだ、屈は羅に話した。
「真の武ですね」
「そや、守りも忘れんでな」
「そうしてこそですね」
「真の武や、ほなな」
「これからですね」
「内モンゴルに進出していくで」
こう言ってだった。
羅は守りを確かにしたうえで内モンゴルへの進出を進めていった、そしてその全てが整ってだった。
羅は自ら五十万の軍勢を率いて内モンゴルに兵を進めていった、北京から山海関を越えてそこからだった。
内モンゴルに入った、羅は内モンゴルに入ると兵達に告げた。
「民を傷付けるな、そしてモンスターはな」
「見付けたら倒す」
「賊もですね」
「そして降れば受け入れる」
「そうしますね」
「そや、そしてや」
そのうえでというのだ。
「進んでいくで、若し強いモンスターがおったらな」
「はい、羅様にですね」
「他の星の方が出られて」
「そうしてですね」
「戦われますね」
「そうする、軍は民と国を守る為にあるんや」
その存在理由も述べた。
「ええな、それやったらな」
「民を傷付けない」
「それは絶対ですね」
「何と言っても」
「忘れてはならないことですね」
「そや、あと補給は整えてる」
そちらも万全だった、羅は六将星の一人として補給も念頭に置いて戦を進める者であるのだ。
「飯もある、そして補給に問題があるなら」
「その時はですね」
「迂闊に進まない」
「そうしますね」
「勢力圏を拡大していく、しかしそれはな」
内モンゴルにおけるそれはというのだ。
「決してや」
「焦らないですね」
「補給も考えて」
「そうしてですね」
「進んでくで、補給なくしてな」
まさにというのだ。
「戦えんからな、若し我がそれを怠るなら言うてくれ」
「わかりました」
「その時は言わせて頂きます」
「ではこれよりです」
「内モンゴルに進んでいきましょう」
兵達も応えてだった。
羅は仲間達と共に五十万の大軍を率いてそのうえで内モンゴルに入った、そこで勢力を拡大しかつ中国の北の西の者達を攻めんとするのだった。
第二百二十六話 完
2021・9・15
ページ上へ戻る