夢幻水滸伝
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第二百二十六話 これより西へその一
第二百二十六話 これより西へ
羅は雇った五人を北京の紫禁城に迎えた、五人同時に来たがまずはだった。
瑠璃子と由香、紗枝、それに雅美が羅達に調子のいい感じで挨拶をしてきました。
「ほなよろしゅうです」
「報酬分は働きますんで」
「暫く厄介になります」
「色々任せて下さい」
「こちらこそな、ただな」
羅はその四人に落ち着いたというか注意している感じで告げた。
「わかってるな」
「はい、まずは観光ですね」
「北京の街そうさせてもらいます」
「それで美味しいもん食べて」
「後は遊んで」
「仕事せえ」
羅は冷めた目で明るいといよりかはあからさまにさぼるつもりの四人に告げた。
「ええな」
「えっ、仕事ですか?」
「まずそれですか?」
「来たばっかりでそれって」
「ブラック過ぎません?」
「自分等何の為に来た」
羅は声も冷めていた、その声で四人に告げた。
「一体」
「はい、仕事です」
「依頼受けて来ました」
「ちょっと戦で働いてくれって」
「そう言われて」
「そや、それでいきなり観光って何や」
このことを言うのだった。
「噂に聞く怠け者共やな」
「いやいや、ちゃんと報酬分は働きますから」
「別に今すぐ出陣やないですね」
「ほな仕事までは息抜きで」
「ちょっと美味しいものでも」
「しゃあない連中やな、仕事の時なったら呼ぶ」
羅も何だかんだでこう言った。
「その時まで自由時間や」
「そういうことで」
「ほな北京ダッグでも食べに行きます」
「あとお酒も」
「北京の街も楽しできます」
四人はこう言ってそれぞれ肩を組んでスキップをしながら紫禁城を後にした、そのうえで観光に入ったが。
五人である、従って四人いなくてももう一人いる。その残り一人の碧が言ってきた。
「羅は身体しとるのう」
「まずは身体を言うか」
「おのこはまずは健康であるかじゃ」
頭のて天辺から足のつま先まで羅の身体を見つつ述べた。
「それと一緒に心じゃ」
「その二つか」
「健康であって心も確か」
「即ち性格がいいことやな」
「その二つが備わってじゃ」
そのうえでこそというのだ。
「人はええんじゃ、そしてじゃ」
「そこから先に言うことはあれやな」
「婿にならんか」
羅の目をじっと見て告げた。
「わらわののう」
「生憎我は今は誰とも付き合うつもりはない」
「そうなんか」
「そうや、そやからな」
それでというのだ。
「別にええ」
「そうか、ならじゃ」
碧はそれならとなってだ、今度は魯達に声をかけようとした。だが羅は碧に彼女が動く前に言った。
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