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夢幻水滸伝

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第二百二十五話 東北掌握その八

「同じ星のモンとしてな」
「やっていくんですね」
「そや」 
 残に笑顔で答えた。
「そうしてくで」
「わかりました」
「そや、そしてな」
 羅はさらに話した、ここで麺を食べた。
「河北省と東北はここでほぼ統一されたが」
「これで終わりやないな」
「むしろこれからや」
 魯に対して答えて言うのだった。
「どないするか」
「東北は掌握したが」
「残った勢力はもうこっちから使者を送りよりも」
「自分達から降るか」
「そうなるしな」
 それでというのだ。
「そやないと使者を送ってな」
「降らせるな」
「そうする、まあもうこっちの勢力が圧倒的やから」
「もう兵を送ることはないな」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「我等は一旦北京に戻り」
「北京を拠点としてやな」
「内政を進めてな」
 そうしてというのだ。
「それからな」
「今後の戦略を考えていくか」
「今度は南になるが」
「南か」
「どないするかはな」
 このことはというのだ。
「北京でじっくり話すか」
「そうするわ」
 こう言ってそうしてだった。
 残と陳を迎え羅達はロシアとの国境の守りを置いたうえで兵の主力を率いて北京に戻った、彼等が北京に着く頃には東北のまだ降っていない勢力は全て自ら降りここに東北三省は完全に羅の下に収まった。
 羅は仲間達と共に紫禁城に入った、そこで彼は言った。
「さて、まずは淮水から北を統一したい」
「それでどうするかですね」
 屈が応えた、五人で中華の赤い円卓を囲んで話をしている。
「これより」
「今淮河つまり中国の北は三つの勢力に分かれてるな」
「我々とですね」
「南と西にな」
「そうなっていますね」
「まず南やが」
 羅はこちらの勢力から話した。
「河南省、山東省、山西省にそれぞれ星のモンがおってな」
「三人で南を統一されましたね」
「河南の呉と山東の巴と山西の郁でな」
「そして西は」 
 残がこちらの話をした。
「陝西省、青梅省、ウイグルで」
「陝西の曹、青梅の莫、ウイグルの金や」
「その三人で統一されてますね」
「それで中国の北は今三分されている」
「それが現状ですね」
「そこでや」
 羅はさらに言った。
「我等はこの二つにどうするか」
「三つの勢力が何処も中国の北の統一を考えてるか」
「それが問題や、南はその気が強いが」
「西はどうか」
「西は曹が棟梁でな」
 そうしてというのだ。
「莫と金が下におる」
「曹は地の星ですよ」
 残はこのことを話した。
「そして三人共です」
「能力はあるけれどな」
「然程攻撃的やないです」
「そやな」
「そして西を統一しましたけど」
「それ以上はやな」
「求めていません」
 そうだというのだ。 
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