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夢幻水滸伝

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第二百二十五話 東北掌握その二

「出来たらな」
「今後はですね」
「そう考えてる」
「わかりました、ではです」
「そうしてな」
「勢力を拡大させて内政もしていって」
「民も豊かにするで、河北省も東北も寒いが」
 気温が低い為農業には不向きと思われるがというのだ。
「植えられる作物もあるしな」
「ジャガイモ等ですね」
「玉蜀黍とかコーリャンとかな」
「そうしたものも栽培していって」
「民に食べさせる」
 勿論よい品種のものである。
「そうしていってな」
「そしてですね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「そうした作物を栽培させて」
「どんどん食べてもらう」
「そして売ることもですね」
「してく、資源も利用して」
「鉱工業もですね」
「発展させる、勢力拡大と内政は両輪や」
 政のそれだというのだ。
「そやからな」
「はい、今はですね」
「それに専念するで、それとな」
 羅はさらに話した。
「養蚕もな」
「それな」
 魯は羅のその言葉に鋭い目になって応えた。
「自分力入れてるな」
「やっぱり売れるからな」
「絹はな」
「この世界でも。しかもな」
「高くな」
「そやからやな」
「どんどん作らせる」
 そうするというのだ。
「そうしてな」
「確かな産業にしてくな」
「軽工業にもなるしな」
 こちらにもというのだ。
「それで木綿の方もな」
「増産させていってるな」
「そや、絹とか綿は使う」
「服とかにな」
「服は人はどうして着る」
 それ故にというのだ。
「よおさん作らせてな」
「服とかにしてやな」
「売るんや、そうしてくで」
「ほなな」
「産業も確かにしていかんとな」
 これは一次だけでなく二次三次もである。
「この世界でも結局まずは」
「金やな」
「下世話な話になるが」
 それでもというのだ。
「やっぱりな」
「金がないとな」
「何も出来ん」
「戦もな」
「ほんまに何も出来んからな」
 それ故にというのだ。
「まずはな」
「金が出来る様にするな」
「世の中金の卵を産む鶏はあるが」
 それそのものではなくそうした産業が存在しているというのだ、大きな利益を生み出すものが金の卵を産む鶏であるのだ。 
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