| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百四十四話 まずいものその六

「それは」
「半分がアメリカに移住した」
「そうだったのか」
「だから今もアメリカにはアイルランド系が多い」 
 千数百年経った今もというのだ。
「そうなっている」
「そうしたこともあったか」
「それで食事はな」
「そうした国だからか」
「貧しい」
 この時代になってもというのだ。
「イングランド以上にな」
「イギリス料理よりもか」
「まずい」 
 そうなっているというのだ。
「あの国はな」
「あのイギリスよりも酷いか」
「そうだ、この場合はイングランドだがな」
「そうなのか」
「それで連合軍の人達も言っていた」
 そうだったというのだ。
「イギリス以上にだ」
「まずいか」
「パブで出るものもな」
 これもというのだ。
「ビールまでな」
「まずいか」
「そうだったらしい」
「連合のものよりもか」
「遥かにな」 
 そうだったというのだ。
「だからな」
「それでか」
「連合軍の中では今も言われているらしい」 
 アイルランド料理、ビールまでというのだ。
「とんでもなくまずいとな」
「上には上がいるんだな」
「料理のまずさもな」
「そうなんだな」
「俺もそのことを思った」
 タムタムもというのだ。
「話を聞いてな、まあ俺達がエウロパに行くことはな」
「ないな」
「まずない」
「軍隊に入ってまた戦争になったらな」
「行くかも知れないが」
 それでもというのだ。
「その可能性はな」
「ほぼないな」
「連合は好戦的な国じゃない」
 決してとだ、タムタムは述べた。
「戦争よりも話し合いだ」
「そうした国だな」
「ミサイルやビームより金だ」
 こちらだというのだ。
「揉めごとは絶えないが」
「それでもだな」
「戦争はしないな」
「内戦は一度もなかったな」
「千年の歴史の中でな」
「そうだったな」
「あの戦争だけだ」
 エウロパ戦役だけだったというのだ。
「戦争をしたのは」
「そうだったな」
「海賊やテロリストの征伐はあるが」
 それでもというのだ。
「これは戦争じゃない」
「そうだな」
「あの戦争もな」
 そのエウロパ戦役もというのだ。
「あいつ等のスパイのことがあったからだ」
「原因はあいつ等にあるな」
「それで起こった戦争でだ」 
 それでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧