八条学園騒動記
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第六百四十四話 まずいものその一
まずいもの
タムタムはラム肉の串焼きを食べているフランツに話した、二人共今は黒ビールを美味そうに飲んでいる。
「イギリスの料理はまずい」
「それは有名だな」
「もう味付けも火加減もな」
「駄目か」
「切り方や盛り付けもな」
そうしたこともというのだ。
「全くだとな」
「有名だな」
「それで実際に連合軍の人達が食うとな」
「まずいか」
「絶望したとのことだ」
「そこまでまずいか」
「連合ではカナダが言われるが」
連合一料理がまずいと言われることがあう。
「しかしな」
「そのカナダ以上にか」
「まずいらいい」
「そこまで酷いか」
「あまりにも酷くてだ」
そえでというのだ。
「思わず吐いた人もいたらしい」
「吐くまでまずいか」
「パスタも茹で過ぎてだ」
そうしていてというのだ。
「のびるどころかふやけているらしい」
「ふやけているのか」
「そうだ」
そうなっているというのだ。
「そしてソースもな」
これもというのだ。
「なっていないらしい」
「そうなのか」
「ペペロンチーノもな」
このスパゲティもというのだ。
「ただ唐辛子と大蒜を入れた」
「それだけか」
「そうらしい」
「料理を知らないというが」
「その話は本当だ」
事実だというのだ。
「あの連中は料理はな」
「昔から駄目か」
「紅茶と朝食だけだ」
「その二つか」
「ティーセットだな」70
紅茶はそれだというのだ。
「他はカレーだ」
「カレーはマウリアだな」
「つまり美味いものがない」
「ティーセットと朝飯だけか」
「他のものはだ」
それこそというのだ。
「一切ない」
「そうした国でか」
「それでイギリスに入った連合軍の人達が食ってみた」
そのイギリス料理をというのだ。
「するとだ」
「まずかったか」
「それも予想以上にな」
「期待は裏切られなかったじゃないな」
「それ以上だった」
予想以上でというのだ。
「そうたった」
「恐ろしい国だな」
「それがあの国だ」
イギリスだというのだ。
「食いものについてはな」
「植民地統治も酷かったがな」
「料理もだ」
こちらもというのだ。
「火加減も味加減もな」
「酷くてか」
「切り方も盛り付けもだ」
「もう何から何までだな」
「この焼き鳥もな」
今食べているそれもというのだ。腿肉と葱を共に串に刺して炭火で焼いてタレで味付けしたものである。
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