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夢幻水滸伝

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第二百二十四話 優しい好感その三

「お願いします」
「それでは」
 陳も頷いてだった。 
 彼は自ら星の者と宣言し選挙を行うことも言った、するとだ。
 立候補者達が出てそうしてだった。
 程なく行われた、そのうえで中年の女性のバーバリアンが選ばれたが陳はその彼女に対して言った。
「ほなこれからは」
「はい、市長としてですね」
「頑張って下さい、僕はです」
「この街だけでなくですね」
「周りの街や村も勢力に入ってきているので」
 そうなっているからだというのだ。
「ですから」
「それで、ですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「僕は全体を見て」
「治められますか」
「そうします、棟梁として」
 一つの勢力のというのだ。
「そうしていきます」
「宜しくお願いします」
「はい、ほな」
「それでは全体を治めて下さい」
「そうします、それと」
 ここでだ、陳はこうも言った。
「モンスターや賊はです」
「成敗されていきますね」
「そうします」
 こう言うのだった。
「軍も編成していますし」
「そうしていきますか」
「そうします、それと」
「それと、ですか」
「街の治安も今以上にです」
 こちらもというのだ。
「警官を増やしかつ質もです」
「選びますね」
「警官は警官ということで」
 陳はそこはしっかりとした口調で語った。
「質のいい」
「即ち良心と良識がありですね」
「法を護る」
 率先してというのだ。
「そうした方をです」
「警官にしていきますね」
「そして訓練も」
 警官としてのそれもというのだ。
「していきましょう」
「そして強く正しい警官をですね」
「街や村に置き」
 この斉斉哈爾だけでなくというのだ。
「しかと治安をよくしましょう、ただ」
「ただとは」
「自警団はです」
 彼等はというと。
「決してです」
「置きませんか」
「自警団は危険ですから」
「街や村を護ってくれますが、ですね」
「容易にマフィア化します」
 だからだというのだ。
「何しろ公権力や法の統制の外にあるので」
「少し勘違いしたりですね」
「おかしな輩が入りますと」
 そうなると、というのだ。
「もうそれで」
「マフィア化しますね」
「ですから」
 そうした性質を持っているからだというのだ。
「決してです」
「認めませんか」
「はい」
 そうするというのだ。 
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