夢幻水滸伝
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第二百二十三話 武闘場からその十一
「おらっちとしては」
「左様ですか」
「そしてほんまもんと見極めたら」
その時はというのだ。
「この勢力単位でな」
「それで、ですか」
「降るわ」
「そうされますか」
「そう考えてるわ」
「そうですか、私としてはです」
市長は残に話した。
「残様は非常によい政をしておられます」
「それは勢力圏の中だけでのことやろ」
「外交もですか」
「やっぱり人には器があるわ」
残は麺をすすりつつ話した。
「それでおらっちはな」
「吉林省までだというのですか」
「そう思ってる」
「あの、器ですが」
ここで市長はこう残に話した。
「食器なら兎も角」
「食器は作ったら形変えられんからな」
「少なくとも陶器や食器に使う金属では」
「普通に造ったらな」
「ですが人の器は」
これはというのと。
「努力次第で、です」
「大きくなるというんやな」
「人の成長は無限ですから」
それ故にというのだ。
「ですから」
「それでか」
「残様もです」
「今は吉林省まででもか」
「やがてはさらに」
残の努力次第でというのだ。
「そうなるかと」
「そうか、しかし元の器の大きさがな」
「羅様は違いますか」
「話を聞いてるとな、まして戦になったら」
羅が率いる勢力と、というのだ。
「もうな」
「勝てないと」
「絶対に勝てん」
負けるというのだ。
「神星の中でも六将星やからな」
「武を司る方なので」
「その人と戦っても」
例えそうしてもというのだ、事実六将星の者の戦闘関係采配も含めたそれの能力は相当なものであるのだ。
「負けるわ」
「絶対に」
「そら戦に絶対はないからな」
「勝てる可能性はありますか」
「そやけどな」
それでもというのだ。
「その可能性はほんの僅かや」
「非常に少ない」
「殆どないわ」
それこそというのだ。
「そやからな」
「それで、ですか」
「戦うことは考えてへん」
「負けるので」
「負けて迷惑するのは誰や」
残は市長に問うた、ここで。
彼は麺を食べ終えた、それでお代わりを注文するとすぐに二杯目が来た。先程と同じ量の麺を食べつつ言った。
「一体」
「民に迷惑がかからずとも」
「兵がな」
彼等がというのだ。
「傷付くやろ、幾ら蘇っても」
「やはり傷付くので」
「この世界寿命でもないと」
そうでないと、というのだ。
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