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『Necessary』

作者:零那
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『14』

君の為に僕が居ること解っていて。
そう言う君こそ、ちゃんと解ってる?
僕は君の為に生きてるんだってことを。

何が起ころうと僕は君の為の命だから。
君を守る為に生きてるんだから。

僕達に選択肢や選択権なんて無いから。
生かされるままの運命に抗ってく。
ただただ爪弾きにされるだけの存在。

でも其れは僕達だけが悪いわけじゃない。
こんな風にしたのは大勢の誰かさん。

真っ直ぐに生きてたかっただけなのに。
理不尽に強いたげられるのはもうごめんだ。
僕はただ君を守り抜く為に生きてたい。

望まずとも得られれる当たり前の環境。
そんなとこに産まれただけで幸せ者。
其れを解らない馬鹿者が殆どなんだろう。

思うがままに真っ直ぐ歩けたなら。
躓いて転けたとしても立ち上がれる。
道を間違えたって引き返せる。
歩けなくなったら座ればいいよね。
進みたいのに動けないならおぶってく。

そうやってどうにか生きてきた道。
泣いて叫んで涙も枯れ果てて。
悔しさや憎しみや殺意を剥き出してた。
抱えきれなくて壊れた。
それでもどうにか生きてきた道。

君の為の命だった僕。
君が居ない此の世界でまだ生きてる。
君の為に僕はもう何も出来ない。

 
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