夢幻水滸伝
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第二百二十二話 合流を決意しその三
「言われています」
「そうか、ほなな」
「会われますか」
「是非な」
「それでは」
「今から応接間に入ってな」
そしてというのだ。
「そこでな」
「会われますか」
「そうするわ」
こう言ってだった。
屈は羅と会うことにした、そして官邸の応接間でだった。
羅と会った、すると。
羅はすぐにだ、屈にこう言った。
「我と一緒に世界を救わんか」
「共にですか」
「そや、仲間になってくれるか」
「お話があればと思っていました」
屈は羅に真剣な顔で答えた。
「その様に、ですが」
「それでもか」
「羅さんご自身が来られるとは」
「思わんかったか」
「はい」
「これ位当然やろ、自分の資質を見れば」
「僕のですか」
屈は羅のその言葉にどうかという顔になって述べた。
「僕はあまり」
「能力ないとか」
「思うのですが」
「そんなことはない、よおやってるわ」
羅は自信なさげな屈に笑って返した。
「政も戦もな」
「両方ですか」
「瀋陽とその周りをよお治めてな」
「賊やモンスターの退治もですか」
「万全や、その自分とな」
是非にというのだ。
「一緒にやっていきたい」
「そうですか」
「それで返事は」
屈の目を見つつ問うた。
「どないや」
「宜しくお願いします」
これが屈の返事だった、笑顔で答えた。
「これから」
「ほなな」
「ではこれより僕の勢力圏は」
「我に入るな」
「そうさせてもらいます」
「よし、ほな我はまず瀋陽までな」
今いるこの街にというのだ。
「兵を進めるな」
「最初からそのお考えですね」
「そやった」
「やはりそうですね、では」
「我はこれから軍に戻る、そしてな」
「こちらにですね」
「また来るわ」
屈にこのことを告げた。
「そやから自分もな」
「はい、合流する様にですね」
「兵を進めてもらうで」
「それでは」
笑顔で応えてそうしてだった。
屈は羅の下に入りそのうえで羅が率いている軍勢と自身の軍勢を合流させることにした、こうしてだった。
羅は軍勢に戻るとすぐに魯に事情を話した。
「そうなったからな」
「瀋陽に向かうな」
「そうしてや」
「屈よ合流してか」
「遼寧省を統一するわ」
「そうするな、ほなな」
「ああ、瀋陽に向かうで」
このことを告げてだった。
実際に羅は魯と共に軍を瀋陽に進ませていった、途中モンスターも倒してだった。
降らない街や村それに馬賊にも兵を向けた、その中で羅は兵達に常に告げていた。
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