夢幻水滸伝
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第二百二十話 神と天の二人その六
翌日羅は魯とこれからどうしていくか、戦略の話をした。
「まずは河北省をな」
「完全に掌握するな」
「そや、ただ問題はな」
「それからやな」
「そや」
その後のことが問題だというのだ。
「それからや」
「どうしていくかな」
「さて、どうしたものか」
この世界の中国の地図、立体になっており浮島まであるその地図を見つつ述べた。
「一体な」
「東北に向かうか」
魯も地図を見ている、そして具体的に述べた。
「若しくはな」
「南か」
「河南省にな」
そこにというのだ。
「向かうか」
「どっちかか」
「そや、ただ河南省は今な」
「一つの勢力になろうとしてるな」
「それでかなりの勢力になってる」
そうだというのだ。
「最初にそこと対するのはな」
「よおないか」
「おいらはそう思う」
「ほな最初は東北の三省か」
「あそこでも人口多いやろ」
「産業も結構栄えてる、しかもな」
羅は笑って言った。
「山海関もな」
「抑えてるな」
「そしてその北にもな」
「勢力を拡大させてるな」
「そうしてる」
「そやとな」
魯はさらに言った。
「やっぱりな」
「まずはやな」
「東北を掌握することや」
「そうしてやな」
「そこから南下や」
そうすべきだというのだ。
「おいらはそう思う」
「そうか、ほなちょっと軍議を開いてな」
「そのうえでやな」
「決めるな、これから軍議にはな」
それにはとだ、羅は魯を見て言った。
「自分もな」
「出るか」
「そうしてもらいたい」
こう言うのだった。
「ええか」
「仲間になったからやな」
「そや」
その通りという返事だった。
「ええか」
「やっぱりそうなるな」
魯もそれはと頷いて応えた。
「仲間になったからには」
「星のモンだけでの会議もな」
「これからはしていくな」
「そう考えてる」
まさにというのだ。
「我としてはな」
「そうか」
「実はまずは中国の北を統一したい」
羅はここで自分の戦略を話した。
「淮水から北をな」
「あの川からか」
「つまり黄河流域を中心としてな」
「統一したいか」
「そう考えてるんやが」
「ええんちゃうか、南では上海に施がおってな」
「あいつも統一を進めてるな」
こう魯に返した。
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