夢幻水滸伝
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第二百二十話 神と天の二人その二
そして昼になるとだ、彼は。
食事の間に入った、そこで赤い卓に着くとだった。
魯も来た、羅は魯が来ると席を立って彼に挨拶をした。
「よお来たな」
「ああ、思うところあってな」
「そうか、こっちの世界ではお互いはじめましてやな」
「そやな、しかしお互いな」
魯は笑って話した。
「外見は起きた時とちゃうな」
「全くな」
「おいらは虎人でな」
「我はドワーフジャイアントや」
「種族はちゃうな」
「それに服もな、しかしな」
「それでもやな」
羅に応えて述べた。
「中身は同じやな」
「そやな、ほな今からな」
「話そか」
「そうしたくて来たしな」
「飯でも食いながら」
そのうえでというのだ。
「話そか」
「そうしよか」
こう話してだ、二人は卓に着いた。するとその瞬間に昼食が運ばれてきた。
白見魚を丸揚げにしてその上にあんをかけたものに八宝菜、豚の饅頭に醤油のスープの幅の広い麺に水餃子だ。杏仁豆腐もある。
そうしたものを出て茶もある、そして二人で食べながら話に入った。
そこでだ、羅から言った。
「思うところがあってやな」
「来たって言ったな」
「ああ、この世界についてやな」
「どうして救うか、そう考えてな」
それでというのだ。
「ここまでな」
「来たな」
「自分と話をしてどうするか決めようとな」
「自分は旗揚げせんな」
「そうしたタイプやないからな、ただ棟梁にはならんでも」
旗揚げをしてその立場にならずともというのだ。
「それでもな」
「勢力の中でか」
「やれる、おいらは棟梁とかトップには向かん」
魯は羅にも言った。
「性分やない」
「気ままやからっていうんやな」
「そや、ただな」
「棟梁やないとやな」
「やっていける、気ままで気まぐれなモンはトップには向かん」
この持論を述べた。
「思い付きで言う奴なんか難儀やろ」
「トップやとな」
「そやからな」
「自分は旗揚げせんかったか」
「そやった」
こう言うのだった。
「これまでな」
「そうか、しかしな」
羅は水餃子その中に豚肉と野菜が多く入っているそれを食べつつ言った。
「それでも人の為に働いてたな」
「それが星のモンの務めやからな」
それ故にとだ、魯は答えた。
「そやからな」
「そうしてたな」
「そやった」
まさにというのだ。
「これまでな」
「そうやったな」
「それで今回はな」
麺を食べつつ話した、麺の上には山菜や羊肉それに淡水魚が置かれまるで日本のちゃんぽんの様である。
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