| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十七話 春休みが終わってその八

「皆久し振りに会ったのに随分言うわね」
「だってね」
「ちっち見ていたら心配になるし」
「人には慣れてるけれどね」
「悪い人も見抜くし」
「けれど肝心のことがね」
「そうした娘だから」
 それでというのです。
「将来お婿さん来てくれるか」
「そう思ったらね」
「どうしてもなのよ」
「そのどうしてももわからないし」 
 私にとってはです。
「全く、相手の人はいないから」
「それで凄く驚くからね」
「まあそのうちね」
「その時その子大事にするのよ」
「というか大事にしなかったら許さないから」
「本当に何が何なのか」
 さっぱりわかりませんでした、ですがこのこと以外のことは楽しくお喋りが出来て皆こうも言ってくれました。
「大学卒業したらこっち戻って来るのよね」
「そうよね」
「その時まで待ってるからね」
「お休みの時は戻ってきてね」
「絶対に戻ってくるわね」
 卒業した時もお休みの時もです。
「春と夏、冬にもね」
「大学のお休み長いしね」
「その時待ってるからね」
「天理で色々忙しくてもね」
「こっちには戻ってきてね」
「そうするわね」
 実際は詰所に住ませてもらうことになっているのでそちらのこともあります、ですが帰られる時はです。
 私も実家に戻りたいです、それで皆に答えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧