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夢幻水滸伝

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第二百十九話 幻術師の決断その十二

「心がしっかりしていてな」
「世の為人の為何かしようとするなら」
「それだけでちゃう」
「何かが光りますね」
「そや、駄目なモンは何をやっても駄目」
 この言葉も出した。
「それはちゃう」
「心掛け次第ですね」
「それがええとな」 
 それでというのだ。
「それだけでちゃう、例え能力が低くても」
「心が引っ張ってくれますね」
「そうしたモンは努力もする」
「それで能力が上がりますね」
「そやから最初は駄目でもな」 
 それでもというのだ。
「やがてはな」
「よくなりますね」
「そや、結果は後で付いてくる」
 そうもなるというのだ。
「そやからな」
「無能でもですね」
「心がええとな」
「いいですね」
「全く不向きな分野やと」
 誰でも得手不得手はある、魯はそれの話もした。
「無能な働き者になるが」
「俗に言う最悪の者ですね」
「それでも得意な分野やとな」
 その無能な働き者がというのだ。
「一転な」
「有能な働き者になりますね」
「そうなるさかいな」
 それでというのだ。
「やっぱり人は心やな」
「能力でなく」
「そして星のモンはか」
「能力もお持ちで」
 第一は心でもだ、やはり他の者達と比べて超絶したそれがあればやはり違うというのである。星の者達のそれはだ。
「そしてお心も」
「ええからか」
「はい」
 それ故にというのだ。
「この世界も救えますね」
「そういうことやな」
「ではそのお心のままでおられて」
「そしてやな」
「この世界をお救い下さい」
 こう魯に言うのだった。
「是非」
「そうさせてもらうな」
「ひいてはその為に来られましたね」
 再び魯に顔を向けて問うた。
「左様ですね」
「ここにな」
 魯も高官の顔を見て答えた。
「大きく言うとそうなる」
「ではです」
「これからな」
「この世界をお救い下さい」
「そうさせてもらうな」
「私達ではです」
 高官は自分のことも話した。
「どうしてもです」
「限度があるか」
「元からこの世界にいる者達は」
「そやけど自分等もな」
「強くなれますか」
「レベルを上げていったらな」 
 それならというのだ。 
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