麗しのヴァンパイア
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第三百九十六話
第三百九十六話 海と違って
亜美はおかずの唐揚げを食べつつ言った。
「プールで食べるお弁当も美味しいけれど」
「どうしたの?」
春奈が応えた。
「一体」
「いや、海で食べるとな」
「あっ、海の家とかで」
「それやとカレーとかな」
そうした食べものかというのだ。
「塩気の利いたもんがな」
「それが美味しいわね」
春奈もその通りだと頷いた。
「海だと」
「そやろ」
「ええ、海水って塩が入っていて」
「日差しも強くてな」
「その中で食べるものっていうとね」
「どうしてもな」
「カレーとかラーメンとかね」
そうしたというのだ。
「はっきりした味のものがね」
「美味しいな」
「そうよね」
春奈は海老フライを食べながら頷いた。
「海だと」
「プールやとそこまでいかんけどな」
「海だとね」
「味がはっきりしたもんがええわ」
「甘いものでもね」
「めっちゃ甘くて冷えた」
そうしたというのだ。
「かき氷とかアイスクリームがな」
「美味しいのよね」
「そやな」
「海は海でね」
春奈はさらに話した。
「美味しいものがあって」
「そうしたもんやな」
「このプールにもカレーやラーメンあって美味しいけれど」
「海の家で食べるとな」
「独特の美味しさあるわね」
「甘いもんにしても」
かき氷やアイスもというのだ。
「そやな」
「海には海の美味しいものがあるのね」
「それうち思ったわ」
「じゃあ海に行った時は」
「そうしたもん楽しむわ」
こう春奈に話してそうしてだった。
亜美は今はお弁当を楽しんだ、海で食べるものの話をしたがプールで食べるそうしたものも美味かった。
第三百九十六話 完
2021・8・20
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