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夢幻水滸伝

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第二百十六話 無何有郷その十四

「統一された時に」
「そや、そのまま色々な地域にな」
「鉄道を走らせられますね」
「線路の幅がちゃうとな」
「一々乗り換えたり運び換えたりしないとあかんので」
「面倒なことになる」
「そうですね」
「起きた世界の日本はそこが問題や」
 鉄道大国もそれも世界屈指のその立場になっている国だがというのだ。
「新幹線と私鉄で線路の幅がちゃう、同じ企業でも路線によって違ったりする」
「しかも国際基準やないですね」
「それがな」
「ネックになっていますね」
「そや」
 それでというのだ。
「統一されてへんことがな」
「どうも独自の進化を遂げていますね」
「日本の鉄道はな」
「それで幅もですね」
「まとまってへん」
「そこが問題で」
「色々問題が起こってる」
 例えば関西の某企業である、路線が複数あるがその路線によって線路の幅が違い乗り換えが非常に難しくなっているのだ。
「そやからな」
「線路の幅が一つである」
「このことは大きいで」
 実にというのだ。
「今後な」
「そうなのですね」
「私鉄もどんどん出来ていってるしあるべきやが」
「線路の幅は」
「一つにしてく」 
 そこはというのだ。
「ええな」
「それでは」
 こうした話もした、そして。
 遂に移動要塞が完成した、するとリーとシェリルは南洋の星の者達と文武の要人達をその移動要塞に集めてだった。
 完成式を行った、そのうえで。
 ここでだ、リーは移動要塞の名前を言った。
「名前は無何有郷にする」
「楽園の名前か」
 その名を聞いてシェリルはすぐに言った。
「それにするか」
「そや、この世界を平和にする力やからな」
「それでやな」
「物騒な名前にせんでな」
「楽園の名前にしたんやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうした」
「成程な」
「これよりここに多くの武器や物資を入れてな」
「軍勢も入れるな」
「そして要塞として動かしてく」
 そうしていくというのだ。
「そのうえで有事にはな」
「ここに全軍が乗り込んで」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦う」
「そうするな」
「遂に完成した」 
 リーは強い顔と声で言った。 
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