八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百四十話 戻って来てその九
「運命はね」
「神様のことね」
「もうこんなのは」
「人間がわかることじゃないわね」
「そう、だからね」
それでだ。
「僕はね」
「わからないのね」
「そう、本当にね」
それでだ。
「明日のこともね」
「人間はわからなくて」
「今日こうしてお話していても」
それでもだ。
「極端に言うと一瞬先のこともね」
「わからなくて」
「人生もね」
「わからないわね」
「そう、それでね」
そのうえでだ。
「親父もどうなるか」
「長生きするかも知れないのね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「ずっとね」
「ああしてなの」
「過ごすかも知れないね」
つまり太く長くだ。
「そうしたら親父はどう思うかな」
「太く短くが太く長くなって」
「そうしてね」
それでだ。
「ずっと遊んでいたら」
「どう思うか」
「そこが気になるね、まあ親父はそう簡単には死なないよ」
僕はこうも思っている。
「悪運強いし健康だしね」
「そちらにも気をつけておられるの」
「あれでね」
遊んでいてもだ。
「毎日寝ることは寝てるし食べもののバランスもね」
「いいの」
「それが崩れることはないから」
お野菜も果物もしっかりと食べている、牛乳も好きだ。
「だからね」
「長生きする可能性もあるの」
「うん、何でもね」
親父が言うにはだ。
「遊んでも迷惑はかけない」
「倒れたりして」
「その為にね」
そう言っている、いつも。
「健康にはね」
「食生活もなのね」
「サラダとか野菜スープとか八宝菜とか好きなんだよ」
それもかなりだ。
「お野菜のお料理もね」
「お肉食べてそうだけれど」
「お肉も好きだよ」
このことも事実だ。
「けれどね」
「お野菜も好きなのね」
「果物もね」
こちらもだ。
「あれで結構以上にね」
「栄養バランスはいいのね」
「お魚も好きなんだ」
むしろお肉より好きかも知れない。
「お刺身も天麩羅もフライもね」
「何にしても好きなの」
「魚介類全体が、言うにはね」
その親父がだ。
「魚介類が美味しいとね」
「それでなの」
「その国のお料理はポイント高いらしいよ」
「じゃあ和食は合格ね」
「それで中華もイタリアンもね」
そしてフレンチもだ。
ページ上へ戻る