八条学園騒動記
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第六百三十三話 幸い来なかったその十
「そうしてな」
「そんなのばかりだね」
「不思議なことにな」
「本当にそこ不思議だね」
「それで煽る」
マチアはこのことを指摘することも忘れなかった。
「そこが問題だな」
「共産主義もね」
こちらもというのだ。
「生活には言わないけれど」
「いや、昔労働者と顔百姓さん貧しかっただろ」
「だから言われたんだね」
「その貧しい人が偉いならな」
彼等が支配階級になるならというのだ。
「生活もな」
「質素にしろって言うんだ」
「資本家は金持ちだからな」
「暮らしいいね」
「その連中を打倒するだろ」
「だったら裕福な暮らしは」
「ブルジョワ的と言われてな」
そしてというのだ。
「批判されるっていうかな」
「殺されるね」
「そうなるな」
事実そうなっていた、これはフランス革命からのことで貴族的とみなされるとそれだけでギロチンに送られていた。
「その時によるが」
「ジャコバン派だと」
「間違いない」
ギロチン送りだというのだ。
「街の人間を一割殺すと決めてな」
「実際にしたんだよね」
「そうだった」
「滅茶苦茶だね」
「それをするのがな」
「ああした連中だね」
「一旦レッテルを貼るとな」
それでというのだ。
「殺すからな」
「それで自分達は相手がそうするって言うんだよね」
「それも常だからな」
「滅茶苦茶だね」
「その滅茶苦茶をするのがな」
「カルトだね
「そうだ、革命とか喚く連中もな」
尚ナチスも革命を言っていた、ナチスとはドイツ国家社会主義労働者党でありまさに社会主義政党であったのだ。
「同じだ」
「レッテルを貼ってね」
「殺す」
「事実はいいよね」
「もうそれよりもな」
「レッテルだね」
「権力がそうするとか言ってる奴は」
まさにというのだ。
「二十世紀後半の日本でもいた」
「僕達が今いる国でも」
「赤軍派だの中核派だの革マル派だのいてな」
「革命言っている連中だね」
「ちなみに中身はな」
それぞれの連中のというのだ。
「殆ど変わらないらしい」
「名前が違うだけで」
「ほぼな」
「どっちにしろ革命って喚いて」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「民主主義だの言ってな」
「暴力振るって」
「そして自分と意見が違うとな」
「そう見ただけでだね」
「殺していた」
「カルトと全く同じだね」
マルコもここまで聞いて思った。
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