夢幻水滸伝
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第二百十五話 共同統治その三
「あの連中もな」
「カルトの可能性がある、いや」
チュットは自分の言葉を訂正した、そうしてあらためて言った。
「かなり高いですね」
「その可能性はな」
「その行動はどれもなので」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「あの連中こそこの世界の危機か」
「そうも考えますか」
「そう思う時もある」
「規模もよくわかってませんし」
「そやさかいな」
相手の情報がわかっていない、このこと自体が驚異であるのだ。知ってこと何かしらの対策を採ることが出来るからだ。
だからこそだ、リーも今こう言うのだ。
「連中のこともな」
「これからですね」
「調べていくべきかもな」
「おいらギャンブラーやから裏の世界にも詳しいですが」
リサールがここで言ってきた。
「連中のことはまるで、なんですよ」
「裏でも知ってるモンは少ないか」
「ええ」
そうだというのだ。
「詳しい奴はいませんし知っていても」
「大してはやな」
「存在を否定する奴もいました」
知っているどころかというのだ。
「都市伝説とさえで」
「そうなんか」
「そんな連中ですさかい情報を集めても」
「中々やな」
「おいら達でも」
星の者達でもというのだ。
「そうわからへんかと」
「そうやろな」
リーも否定しなかった。
「連中は」
「そうですね」
「そやな、しかしな」
それでもとだ、リーは述べた。
「そうした中でもな」
「連中を調べていきますか」
「現に犯罪も犯してる」
テロや誘拐、強盗とというのだ。
「色々な兵器も開発してるしな」
「麻薬も密造、密売していますし」
ズーも顔を曇らせて話した。
「どっちにしろ放っておけへんですね」
「そやさかいな」
「それ故にですね」
「連中もな」
「どうにかしていく」
「情報を集めてな」
そのうえでというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「そういうことでな」
こうした話もしつつだ、リーは仲間達も共に乗っている旗艦を湾の中央に持って行った。そうしてだった。
同じ頃シェリルも旗艦キャンベラに仲間達と共に乗ってだった。
そのうえで湾の中央に向かっていた、その中でだ。
碧はシェリルに顔を向けて問うた。
「わらわ達は遊んでていいんじゃな」
「これは東南アジアとオセアニアの話やし」
「それでやな」
「あんた達はそこは自由や」
「好きにしてもいいんじゃな」
「そうしてええわ」
「わらわ達は部外者じゃ」
戦は参加したが助っ人である、こう認識して言うのだった。
「そやからのう」
「話し合いには参加せんか」
「そうさせてもらうけえ」
こうシェリルに述べた。
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