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八条学園騒動記

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第六百三十二話 各国のホラー映画その一

                各国のホラー映画
 マチアはマルコに店の中で働きながら話していった。
「ロシアのホラー映画も独特だな」
「視覚的な怖さで来るよね」
「ああ、奇麗な風景の中でな」
「そうしてくるよね」
「日本だと洒落にならない位強い怨霊でな」
「心理的に怖いんだよね」
「妖怪は怖くなくてな」
 こちらはとだ、マチアも言った。
「何か明るくてな」
「楽しい存在だよね」
「日本の妖怪はな」
「けれど幽霊はね」
「滅茶苦茶強くてな」
「恐ろしいよね」
「執念深くてじわじわ来てな」
 そうしてというのだ。
「人間の内面の」
「そう、その怖い部分がね」
「出ていてな」
 それでというのだ。
「怖いな」
「そうなんだよね」
「兎に角幽霊だな」 
 日本のホラー映画ではというのだ。
「日本で怖いのは」
「そうだよね」
「本当に妖怪だとな」
「コミカルで」
「怖くないがな」
「幽霊はね」
 この存在はというの。
「生霊でも死霊でもね」
「洒落にならない位怖い」
「日本人って人間が一番怖いってね」
「そうした持論あるな」
「そのせいでね」
「幽霊が怖い」
 生霊も死霊もというのだ。
「実際歴史でも怨霊いるな」
「そうそう、日本は歴史でもね」
 マルコもそうだと答えた。
「幽霊出るんだよね」
「怨霊がな」
「昔の首都だってね」
「ああ、幽霊を恐れてな」
「物凄い結界張っていたんだよね」
「平安京がね」
 この都がというのだ。
「これまたね」
「凄かったな」
「もう何重にも結界張って」
「怨霊を防ごうとしたな」
「あれだけ凄いのは」 
 それこそというのだ。
「そうはね」
「ないな」
「話を聞くとね」
「兎に角日本は」 
 自分達が今いるこの国はというのだ。
「一番怖いものは何か」
「幽霊だな」
「魔王にもなるしね」
「そうだしな」
「人間が死んで」 
 そしてだ。
「その時に怨念があれば」
「それならだな」
「魔王になってね」
 そしてというのだ。
「物凄く祟るんだよね」
「日本はそうだな、そしてな」
「映画でもね」
「有り得ない程怖いな」
「もうトラウマになる位にね」
 そこまでとだ、マルコも言った。 
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