八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百三十四話 初詣その十一
「昔の忍者漫画って凄いから」
「イリュージョンよりも」
「普通に何メートルも上にジャンプしたりね」
実際にそうした描写だ。
「手裏剣を両手を上下に交差させて一度に何発も投げたりね」
「普通出来ないわよね」
「鎖帷子着てだからね」
そのジャンプもだ。
「手裏剣だって鉄で」
「重いわね」
「けれどね」
それでもなのだ。
「普通にそうしたことするから」
「確かにイリュージョンより凄いわね」
「しかも一発当たったら死ぬから」
その手裏剣にだ。
「毒塗られていて」
「一発で相手を倒すのね」
「それで蝦蟇出したりね」
蛇やナメクジの場合もある。
「変身したりするから」
「色々なものに」
「催眠術も使うし」
「もう何でもありね」
「殆どね」
それこそだ。
「妖術使いとね」
「変わらないのね」
「昔の漫画はね」
実際にだ。
「そうだからね」
「イリュージョンどころじゃないわね」
「横山光輝さんや白戸三平さんの漫画もそうで」
そしてだ。
「杉下忠さんの漫画もね」
「そうなの」
「この人の漫画はもっと凄いよ」
猿飛佐助のことだ。
「妖術だから」
「忍術じゃなくて」
「忍術と妖術の違いがないんだ」
昔の漫画ではだ。
「本当にね」
「そうなのね」
「もう凄いよ」
「イリュージョンよりも」
「そう、そしてね」
それでだ。
「ハットリ君は妖術は使わないけれど」
「それでもなのね」
「無茶苦茶な体術を使うから」
ムササビの術とか壁歩きの術とか水蜘蛛の術とかだ。
「妖術みたいだよ」
「その漫画は私も知ってるけれど」
「凄いよね」
「言われてみればね」
香織さんも頷いてくれた。
「そうね」
「あれはコメディーだけれど」
藤子不二雄先生の名作の一つだ、ドラえもんは第一にしてもこの作品とおばけのQ太郎にパーマンにエスパー魔美、怪物くん、プロゴルファー猿は忘れてはいけないだろう。
「それでもね」
「滅茶苦茶よね」
「超人と変わらないからね」
その忍法たるやだ。
「子供が見て信じるよ」
「忍者になればああしたことが出来るって」
「そうね」
「そうしたものだったわね」
「昔の漫画の忍者はそうで」
それでだ。
「今もね」
「ナルトとか?」
「あれも凄いね」
それを前面に押し出した漫画だけれどだ。
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